松野官房長官が定例会見5月20日(全文)入国上限を1日1万人から2万人に引き上げ
遺体引き渡しに時間を要しているのはなぜか
北海道新聞:北海道新聞の竹中と申します。知床遊覧船事故の関連で、午前の会見でも言及がありましたが、今月6日に国後島で女性の遺体が発見されてから2週間となります。乗客の家族からは早期の対応を求める声が出ています。外交ルートを通じて、さらなる情報を照会しているとのことですが、事故との関係性の把握や身元の確認、遺体の引き渡しに時間を要しているのはなぜなのでしょうか。日ロ当局間で何をどう協議して何が障害となっているのか、またウクライナ問題による日ロ関係の悪化は影響していないのでしょうか。 松野:お尋ねの女性のご遺体については、現時点で知床遊覧船事故との関係性は不明でありますが、5月10日、ロシア当局から海上保安庁に対して情報提供がありました。現在、外交ルートを通じて、ロシア側にさらなる情報を照会しているところであります。事故との関係性を把握するためにも、まずは身元を特定する必要があることから、日ロ間でやり取りを重ねながら、ロシア側が有するご遺体に関する情報と、事故の行方不明者の関連を調べています。こうした日ロ間のやり取りにあたって、日ロ間に何かしらの障害があるとは考えていません。いずれにせよ、引き続き事実関係の確認を鋭意進めていく考えであります。
マスク着用の検討状況は
共同通信:共同通信の上田です。マスク着用についてお伺いします。午前の会見でもお聞きしましたが、マスクの着用に関して、先ほど関係閣僚会議が開かれたと思いますが、マスクの着用について、政府の現在の検討状況をあらためてお伺いします。 松野:マスク着用について、きのうの厚生労働省の専門家会議の議論において、マスク着用を含めた基本的な感染対策の重要性が指摘されたことも踏まえ、政府として、基本的な感染対策としてのマスク着用の位置付けは変更しない考えであります。その上で、従来からマスクを外してもよいとしてきた場面について、正しく国民の皆さまに伝わるよう、よりいっそう明確化する考えであります。詳細につきましては、このあと厚生労働大臣から発表する予定であります。