松野官房長官が定例会見5月13日(全文)国後島漂着の女性遺体、事実関係の確認進める
松野博一官房長官は13日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「松野官房長官が定例会見(2022年5月13日)」に対応しております。 【動画】松野官房長官が定例会見(2022年5月13日) ◇ ◇
国後島に女性の遺体が漂着。今後の対応は
松野:冒頭発言はございません。 共同通信:共同通信の上田です。知床観光船事故についてお伺いします。北方領土、国後島の海岸に今月、女性の遺体が漂着していたことが分かりました。観光船KAZU Iの被害者の可能性もあるとみられますが、政府として現在、把握している情報とロシア側への協力など、今後の対応についてお願いします。 松野:今回の事故発生直後からロシア側に対して関連情報の提供を依頼をし、ロシア側からは関連情報に接すれば提供し、また、捜索に関して必要な協力を実施する旨の回答を得ているところであります。お尋ねの女性については、現時点で事故との関係性は不明でありますが、5月10日、ロシア当局から海上保安庁に対して、6日に国後島の西岸において女性の遺体が発見された。国籍は不明である。今後、詳細が分かれば連絡するなどの情報提供があったと承知をしております。 提供された情報については、すでに海上保安庁において該当する可能性があるご家族にお伝えをしたところであります。また、外交ルートを通じて、ロシア側にさらなる情報を照会しているところであり、事実関係の確認を進めていきます。併せて、残る行方不明者の捜索に全力を尽くしてまいる考えであります。
国後島沖で発見のリュックは家族に返還されたのか
テレビ朝日:テレビ朝日の土田です。関連して、観光船の事故の関連で伺います。観光船に乗っていた方のリュックサックが国後島沖で発見され、ロシア側がすでに引き揚げているということなのですが、その後、ご家族に返還されたのでしょうか。一部報道ではリュックはロシアによりサハリンに運ばれていて、日本側がロシア側に返還を申し入れたものの返答がないという情報もあります。事実関係やこれまでロシア側とどのようなやりとりをしてきたのか。リュックがまだ返ってきていないのであれば、返還に向けて今後どのように対応していくかについて教えてください。 松野:4月28日、ロシア当局から海上保安庁に対して、リュックサックを引き揚げており、その中に日本人名義の銀行カードが入っていることを確認した旨の連絡があったと承知をしています。遺留品の引き渡しについては、現在、外交ルートにより申し入れをしているところであります。迅速な引き渡しについて、引き続きロシア側と鋭意調整してまいりたいと考えております。