大阪・吉村知事 下村氏の風評発言に「実態をぜひ見ていただきたい」
大阪府の吉村洋文知事は14日、大阪府庁で定例記者会見を開き、自民党の下村博文政調会長が党の会合で「ワクチンが足らないという風評が広がっている」と発言したことについて「在庫があれば予約を止めるなんかやりませんので。接種会場を閉鎖するもやりませんから。やはりそこは実態をぜひ見ていただきたいなという風には思います」と苦言を述べた。 【中継録画】「コロナ重症用で580床を確保した」大阪府・吉村知事(2021年7月14日)
会見では報道陣から「自民党の下村博文政調会長から(ワクチンが足らないという)風評被害が広がっているという発言がきのうあったんですけれども、それについて知事はどのように考えられますでしょうか」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「例えば一番大きいのは大阪市で現実に24区の集団接種会場も閉鎖の判断をされました。個別医療機関についてもワクチンの供給量についてはいったん制限するという判断をされています。例えば大阪市1つとっても、1人でも多くの人にワクチンを打ちたいのに、市長自ら進んで接種会場を閉鎖するとか、個別医療機関にワクチンの供給を限るっていうのは、これは断腸の思いだと思います。在庫があったらそれをする必要ないわけですから、だから在庫はないんです」と述べた。
また「2回目接種分の確保は当然やらなきゃいけないわけですけれども、それを踏まえた上でもワクチンというのは接種能力に対して供給量のほうが少ないということは、もうこれは間違いないと思います。なので、在庫はどっかにあるはずだっていうのは、ちょっと現実を見ない意見なんだろうなという風に思います」と続けた。