明日メキシコ戦…吉田麻也が語る「W杯ベルギー戦の負けから2年。日本に軌道修正する力はついたのか」
コーナーキックで攻め上がった相手ゴール前からカウンターを発動され、決勝ゴールを決められるまでの光景をぼう然と見つめるだけだった14秒間は、いまだに脳裏に焼きついて離れない。 日本時間18日午前5時にキックオフを迎える、FIFAランキング11位の強豪メキシコ代表との国際親善試合を控えた日本代表のキャプテン、DF吉田麻也(サンプドリア)が16日に遠征先のオーストリア・グラーツからオンライン取材に対応。今年最後の代表戦が、悲願のベスト8進出を阻まれた、ベルギー代表とのロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦の延長線上にあると強調した。 「この代表チームのベースの部分で、ワールドカップのベルギー戦がひとつの基準になっている。あの試合でできなかったことを、この4年間追求していくことがひとつのテーマでもあるので」 ロストフアリーナで2018年7月2日に行われた死闘は、ともに無得点で迎えた後半に大きく動く。3分にカウンターからMF原口元気が、7分にはミドルレンジからMF乾貴士が立て続けにゴールをゲット。3度目の挑戦にして、初めてベスト8への扉をこじ開ける機運が高まった。 しかし、優勝候補の一角に名を連ねるベルギーも194cmの長身MFマルアン・フェライニ、爆発的なスピードを誇るMFナセル・シャドリを同時に投入した20分を境に反撃に転じる。幸運なゴールで1点を返した5分後の29分にフェライニが高さを生かして、延長戦突入の気配が漂い始めていたアディショナルタイムには高速カウンターからシャドリがゴールを決めて逆転勝利を収めた。 本田圭佑が蹴った左コーナーキックをGKティボー・クルトワがキャッチした直後に、すでにスプリントを開始していたMFケヴィン・デブルイネを筆頭に複数の選手が連動。完璧なカウンターの前に夢を絶たれた日本だったが、根本的な敗因は別の次元にあると吉田は受け止めていた。