ハラカドの地下に“銭湯を中心とした街”が誕生!「小杉湯原宿」へ行ってみた【東原妙子の ととのい道】
アメニティ完備だから手ぶらでOK!
シャワーは昔ながらの固定式ですが、一部普通にコードのついたシャワーヘッドもあり。バリアフリーの洗い場もあります。 銭湯というと、シャンプーやらスキンケア用品やら自分で持参するのが普通ですが、こちらは浴室にも脱衣場にも必要なバスアメニティがひと通り用意されているので、思い立ったら手ぶらでふらりと利用できます。ドライヤー3分20円の昭和感も◎。 また、MYTREXのヘッドマッサージャーや美顔器などを無料で貸し出すサービスもあり、最新の美容家電を自由にお試しできちゃう。 このあたりは、最新情報の発信地“原宿らしさ”であり、昔ながらの文化との融合が面白いですよね。
縁側スペースで風呂あがりの一杯は格別♡
お風呂あがりのドリンクも、全世代が楽しめる充実のラインナップ。 ノスタルジックなコーヒー牛乳やフルーツ牛乳はもちろん、レアなコーラや乳酸飲料、そして、キンキンに冷えた生ビールスタンド! 縁側のような広々としたベンチに座って遠慮なくいただきま~す♡ ノンアルコール派には、日本酒みたいなビジュアルの甘酒「宝山」がおすすめ。優しい甘さでおいしかったです。 カバ印のアイスキャンデーもありました。
上のレストランフロアで「銭湯飯」を
ハラカドの5・6階には23店舗の飲食店があり、中には「小杉湯原宿」とコラボして、湯あがりに食べたい「銭湯飯」を用意しているお店も。 私は、カレーとナチュラルワインのお店「beet eat」で、コラボのミルクソフトクリーム&仙禽シードルと、通常メニューの3種のカレーをいただきました。屋上テラスは解放感があって、風呂あがりに風に当たりながら食べられるのが最高♡ ちなみに、7月31日まで「小杉湯原宿」に入浴した方に、5・6階の飲食店舗の「銭湯飯」をお得に利用できる特別クーポンを配布中らしいので、ご興味ある方は番台に声をかけてみて(※上限に達し次第終了)。
「銭湯」の文化的価値を体感できる場所
原宿のど真ん中に銭湯ができると聞いて、観光客向けなんだろうな~と思っていたのですが、「小杉湯原宿」が目指すのは、あくまで近所の人たちが気軽に利用できる“街の銭湯”。 走ったあと汗を流しに来てもいいし、ただストレッチをしてゴロゴロするだけでもいい。畳で雑誌を読んだり、縁側でビールを飲んだり。 私たち世代には懐かしくもあり、それが若い人たちにとっては今までにないクリエイティブな体験なのかもしれない。小杉湯がプロデュースする「チカイチ」は、単に銭湯に入る、というだけではない、老若男女問わず誰もが銭湯の文化的な価値を楽しめる場所。 都会の喧騒に疲れたら、またふらりと立ち寄ってみたいと思います。 ファッションエディター、「uncrave WHITE」クリエイティブディレクター 東原妙子 1977年、東京生まれ。大学卒業後は銀行OLを経て出版社に転職。現在はフリーのファッションエディターとして、女性誌を中心にブランドの広告やウェブコンテンツ製作などで幅広く活躍。2020年にECブランド「アンクレイヴ」を立ち上げ、2022年からはコレクションライン「アンクレイヴ ホワイト」のクリエイティブディレクターを務める。ファッション以外にも、趣味はサウナ、温泉、旅行、漫画、グルメ(主に鮨)など多岐にわたり、飾らないキャラクターが人気のInstagramはフォロワー6.3万人超え。 写真提供・構成・取材・文/東原妙子