【注目2歳馬】Constitution産駒シンビリーブが5馬身差V ハイペースでもラストは加速しながら余裕十分の走り
新潟ダート1800m新馬戦は多くの活躍馬を輩出
夏の新潟競馬2週目も開幕週に引き続き、森秀行厩舎の外国産馬が新馬戦2勝の大活躍をみせた。今回は8月3日の新潟3Rに組まれた1800m戦を勝利したConstitution産駒シンビリーブを取り上げる。 【関屋記念2024 推奨馬】持ちタイムはメンバー最速タイ、マイルは安定感◎! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 父は現役時代フロリダダービーなどGⅠ・2勝をマークし、産駒は2020年ベルモントS優勝馬のTiz the Lawなど毎年堅実に重賞馬を輩出。母Sand Puceはアルゼンチンで重賞を勝利した実績がある血統で、OBSマーチセールでは80万ドルと全体で7番目となる高額で落札されていた。デビュー前の追い切りでも栗東CWコースで6F79.4と、仕上がりの良さを披露しての出走となった。 レースはマカニが逃げる展開で1000m通過1:02.0と、この時期の新馬戦としては速いペースを刻んだ。シンビリーブは2番手の内でじっと脚を溜め、直線の残り250mあたりで先頭に立った。その後は後続を寄せ付けることなく、5馬身差をつける完勝だった。 過去10年では、新潟ダート1800mの新馬戦を勝利した馬からはチャンピオンズCなどGⅠ級4勝を果たしたルヴァンスレーヴをはじめ、エピカリス、ミトノオーが重賞を勝利。シンビリーブの勝ちタイム1:54.7は現在オープン馬のコンシリエーレがマークした1:53.5(稍重)、エピカリスの1:54.4には及ばないものの、ルヴァンスレーヴの1:54.8(稍重)、ミトノオーの1:54.9を上回る。 前半速かっただけにラストは13秒台のラップが続いたが、13.7-13.1-13.0と最後まで加速しながらゴール50m手前からは流して余裕のある内容で能力の高さは示した。 アメリカやドバイ、サウジアラビアなど海外遠征にも積極的な森厩舎、そして馬主の藤田晋氏ということからも国内のダート路線だけでなく幅広いレース選択も考えられる。今後の動向にも注目していきたい。
2歳コースレコードタイの好タイムで7馬身差V
同じく3日の新潟2R、芝1600mの2歳未勝利戦では、ブリックスアンドモルタル産駒で半姉にオークス馬チェルヴィニアがいる良血馬アルレッキーノが2歳コースレコードタイの1:33.3というタイムで勝利した。 新馬戦は直線でマッチレースとなりクロワデュノールに敗れたが、2歳の新馬戦レコードを更新する好タイムでの決着かつ、後半1000m57.3が記録されるなどかなりのハイレベルなレースを経験。そういった背景もあって、今回は単勝1.1倍という支持を集めて出走した。スタートしてじわっとハナを奪うと楽な手応えのまま直線へ。軽く仕掛けられただけで最後は馬なりのまま7馬身差とここでは力が違いすぎた。 兄姉は2000m以上で活躍しているが、アルレッキーノ自身はスピード能力も高くマイル路線でも大きな舞台を目指していけそうな印象だ。