日産新体制スタート 内田社長が会見(全文2)チャレンジはウエルカム
3人の役割分担は?
読売新聞:読売新聞の【ナカジマ 00:30:47】と申します。内田さん、関さん、グプタさん、3人でそれぞれどういった分担というか、役割分担をして、これから仕事に取り組まれていくかということ、まず1点と、それからアライアンスの関係なんですけれども、ルノーがかなり、一時、経営統合を迫ってきたりとか、今までのアライアンスを続けられなくなりそうな状況もあったかと思うんですけれども、これからアライアンスを進化させるという点についてはどのようなことをやっていきますでしょうか、その2点、お願いします。 内田:1つ目のご質問ですが、まずグプタCOOはCOOとして会社の全体を見ていきます。会社の全体と言っているのは、今後の業績の回復を含めた、いわゆる現場も含めた事業を見ていきます。関は、今年から始めた会社の構造改革、これを引き続きやっていただくとともに、商品の責任を持ってもらいます。そして、私は会社全体の責任をもちます。 従って、先日、報道で3人の体制になると意思決定が遅れるんじゃないかというような内容を、実は耳にしておりますけども、逆にクリアな3人の体制をきちっと敷いて、社内でのガバナンスを強化するとともに、意思決定のスピードも速くできるような形で社内を進めていきたいと思っています。これが3人のスコープであり、今後、3人の経営体制として日産を進めていくことです。 2番目のアライアンスのお話ですが、アライアンスは本当に各会社にメリットがないと駄目なんです。アライアンスをやっていることは間違いなく日産、ルノー、三菱にメリットがあるような形で進めなきゃいけない。メリットと言っているのは売り上げであったり利益です。また、われわれの目指すところの中計、ここに対して、いかにいろんな面で共用化を図り、これは車種の軸であったり、部品軸であったり、これを図って会社にメリットを出すということです。
3社で論議して進めていきたい
ただ、この数年のアライアンスの進め方、これが正しかったかどうかというところは、これは結果論として見なきゃいけないところもあろうかと思いますけども、ここをきちんと、何がうまくいっていて、何が変えなきゃいけなかったのか、ここをきちんと3社で分析して、さらに強めていかなきゃいけないゾーン。ここを3社できっちりと論議した形で今後、進めていこうと思っています。 従って、先ほどおっしゃったような経営統合とかそういった話は、現時点では私はまったくスナールさんともデルボスさんともしておりません。まず当面、われわれアライアンスの各社が抱えている課題、ここに手を打ってきちんと本来のアライアンスが貢献できるゾーンを明確にした上で、先ほど言ったように各社の売り上げであったり利益、ここに貢献させることを進めていきたいと思います。 司会:ありがとうございます。はい、右の人。 【書き起こし】日産新体制スタート 内田社長が会見 全文3に続く