【ビジネスの極意】「コンフリクト」とは? |意見の対立の原因や組織に及ぼす影響、マネジメントのコツを解説
コンフリクトマネジメントを実践する上でのコツとは?
コンフリクトマネジメントがうまくいくと、組織に大きな成果をもたらします。ただしやり方によっては期待する効果を得られず、メリットが半減してしまうことも。コンフリクトマネジメントを実践する上で押さえておきたいコツについて解説します。 コンフリクトマネジメントの実施には、次の5つの手法があるとされています。 1.協調(Win-Win) 2.強制(Win-Lose) 3.妥協 4.受容(Lose-Win) 5.回避(Lose-Lose) 5つの手法を状況に合わせて使い分けて効果的なコンフリクトマネジメントを実施しましょう。 1.協調(Win-Win) 協調は、互いの意見や価値観を尊重して「双方に利益がある解決」を目指す方法のことです。コンフリクトマネジメントの5つの手法のなかで最も理想的な対処法といえます。 互いを否定せず協調して問題解決に取り組むため、対立の解消だけでなく信頼関係の構築や強化の効果も期待できます。 2.強制(Win-Lose) 強制は、一方が意見を押しつけ力技で問題を解決することです。対立が一見解決したように見えますが、一方の意見が押しつぶされているため反感を買い、コンフリクトが再発するリスクを秘めています。本当の意味での解決とはいえないでしょう。 3.妥協 妥協は、完全にお互いが納得しているわけではないものの互いに譲り合いながら、落としどころを見つけて着地点を探すことです。どちらも自分の意見を我慢している状態で、根本的な解決はしていません。そのため、コンフリクトが再開する可能性は否めず、最良の選択肢とはいえません。 4.受容(Lose-Win) 受容とは、一方が自分の考えを撤回し相手の意見をすべて受け入れることです。強制と表裏一体の関係といえます。表面上はコンフリクトが解消したように見えても、実際は受容した側は自分だけが我慢したとストレスを感じている状態です。新たなコンフリクトが発生するリスクがあります。 5.回避(Lose-Lose) 回避は、コンフリクトに向き合わず直接的な対立を避けて解決する方法です。対立を解消していないので、単に問題を先送りにしているだけです。後に再度対立が生じることも少なくありません。ただし、対立で感情的になってしまったときに一度冷静になるには有効な手段です。
まとめ
コンフリクトとは、ビジネスにおいて異なる意見を持つ人同士が対立することです。一見、ネガティブに思われがちですが、互いの意見の相違を尊重して前向きに解決することで、従業員のモチベーションアップや生産性の向上、信頼関係の構築につながります。 コンフリクトを適切に解決するためにコンフリクトマネジメントを実施しながら、組織をより成長させましょう。 【この記事を書いた人】 識学総研 編集部/株式会社識学編集部です。『「マネジメント」を身近に。』をコンセプトに、マネジメント業務の助けになる記事を制作中。3,000社以上に導入された識学メソッドも公開中です。 引用:識学総研
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