精彩欠く女子バレー“中田ジャパン”は1次リーグを突破することができるのか…31日に絶対に負けられない韓国戦
女子バレーの1次リーグが29日、有明アリーナで行われ、日本は世界ランキング2位のブラジルにストレート負け。1勝2敗となりA組4位に転落した。ブラジルのパワーと高さに圧倒され大事なところでレセプションが崩れた日本は第1、2セットを簡単に失い、第3セットはオポジットに林琴奈(JT)、セッターに田代佳奈美(デンソー)を先発起用するなどしてデュースにまで持ち込んだが、24ー26で落とした。日本は31日に1次リーグ突破のためには絶対に負けられない“アジアのライバル”韓国と対戦する。
ブラジルに0-3のストレート負け
北京、ロンドン五輪と連覇を果たした“強豪”ブラジルの牙城を崩すことはできなかった。終わってみればストレート負け。試合後、コートサイドで中田久美監督が冷静に試合を振り返った。 「最初の入りで、サーブで崩すことができず、相手のサーブに崩されて、自分たちの自滅というか、ミスで…。この試合展開はブラジル相手にはきつい」 中田監督が短い言葉の中に詰め込んだ総括通りの試合だった。 男子の日本代表監督として北京五輪で指揮を執り、現在は大商大の公共学部教授で男子バレーチームの総監督を務め、大阪緑涼高等学校の女子バレー部の外部コーチも務めている植田辰哉氏も、中田監督が口にした「入り」に問題があったと指摘した。 「第1セットのゲームの入り方が気になった。ブラジルが8点、日本4点でタイムアウトをとったが、ここまで日本は石井選手しかアタックを決めていない。対するブラジルは、オポジットのガブリエラ、ガライ、タンダラ、ミドルのアナカロリアら4人のスパイカーが万遍なく打って得点を決めている。大きな実力差がある相手に対してのオフェンスの戦術、パスの配球率に問題があったと思う。コートの内外のコミュニケーションをしっかりと取り、もっと真ん中の攻撃、つまり少しネットから離れ気味のAクイックやパイプ攻撃を入れ込むなどの工夫が必要だった」 スタートから簡単に4点のリードを許し、タイムアウト後も、連続ブロックを許し、力の差を見せつけられた。 重要な局面でレセプションも乱れた。これも中田監督が口にした反省通り、敗因のひとつになった。