坂本花織が史上9人目の4連覇!貫禄の笑顔 5度目頂点にキスクラで絶叫 16歳島田麻央2位、3位は樋口
◇フィギュアスケート全日本選手権最終日(2024年12月22日 大阪府門真市・東和薬品ラクタブドーム) 【写真】貫禄の演技!坂本花織 フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、米ボストン)代表選考会を兼ねる全日本選手権最終日が22日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、女子フリーで坂本花織(24=シスメックス)が149.76点をマークし、合計228.68点で4連覇を達成した。 ミュージカル「シカゴ」の主人公を演じ切った。3位だったGPファイナルから帰国した10日に胃腸炎となり、1日ほど寝込んだという。練習再開後は滑りのスピードが落ちていることを感じ、体幹や太腿裏を重点的に鍛え、20日のSPでは本来のスピードと力強さを取り戻した。この日のフリーも持ち前のパワフルさと高いジャンプで観客を魅了。演技後は氷上に膝をつき笑顔を見せた。 4連覇を達成した坂本は「連覇できたので今はホッとしている。ガッツポーズというより悔しい気持ちだった。宿題が出たのはまたいい挑戦ができそう」とさらなる進化を誓った。 世界選手権3連覇中の“絶対女王”が、宮原知子さん以来となる4連覇を果たし、自身5度目の頂点に立った。女子の4連覇は史上9人目。 ジュニアからの出場となったSP2位の島田麻央(16=木下グループ)が143.42点の合計219.00点で2位。3位にはSP4位の樋口新葉(23=ノエビア)が135.35点で合計206.40点で入った。 GPファイナル準優勝の千葉百音(もね、19=木下アカデミー)はフリー130.97点、合計205.69で4位。 ▼2位・島田 4回転を決めたかったけど、最近ミスが出ていたトリプルジャンプを練習してきたので。自分に打ち勝つことができて、その部分はうれしい。2位になったからこそ、来年は優勝したい気持ちも少し出てきた。(今後は)4回転の精度をもっともっと上げていきたい。 ▼3位・樋口 休養を挟んで、こういう結果を残せたのはうれしい。ここからもう一段階、上がれるような結果を残していきたい。 ▼4位・千葉 悔しい気持ちが強いけど、靴を脱いだりしている時に、気持ちがもう次の試合に向かっている感じがして。来シーズン、絶対に4回転をやってやるぞという気持ちが芽生えてきた。悔しさから得る強さも大事だなと思った。