《倉田真由美さんが語る最愛夫の死後の大問題1》「いまだから言える、夫の葬儀は大赤字」 「東京は高すぎる!」
葬儀にかかった衝撃費用の内訳は「ポップコーン代50万円」
――叶井さんがお金に無頓着だったエピソードは、あちこちで語られています。 倉田:夫はお金を稼ぐのも、残すのも、貯めるのも下手な人でした。こういう話をすると、「倉田さんはお金を残してくれる人じゃなくても、気にしないんですね」と言われますが、そりゃ、残った方がいいに決まっていますよ! でも、夫婦生活はお金よりも相性の方が大事だと思っていたし、私は働き者が好きなんです。夫はすごく働き者で、亡くなる直前まで好きな仕事をしていました。でも、買い物が好きだったから、死んでから十数万のカードの請求がきたんですよ。銀行口座にあった遺産が20万くらいだったので、「遺産がない」と堂々と言っていいですよね。夫が亡くなってからの住民税や葬式代は私が払いました。 ――叶井さんは著名人ですし、葬儀代は相当かかったのではないですか。 倉田:著名人であるとかは関係なく、葬儀は舐めていると半端ないお金がかかります。夫は世間では多少は有名人だけれど、あくまでも小さな会社のサラリーマンだし、給料だって高くはありません。だから、一般的な葬式にしようと思っていました。そのつもりで葬儀屋さんとやり取りをして、上がってきた見積もりを見てびっくりしました。最初に提示された金額が驚くほど高かったんです。なんと、780万円ですよ! 参列者に振る舞う食事代などを含めた金額ですが、目黒にある普通の葬儀場です。さすがにこんな金額は、セレブでもない夫の香典で何とかなる金額ではないですよ。 交渉して最終的には500万円くらいになりましたが、それでも高すぎると思う。普段の自分なら500万円でお願いしますなんて言わなかったと思いますが、そのときは「お任せします」と言ってしまいました。 ――葬儀代の内訳では、いったい何が高かったのでしょうか。 倉田:義理の妹が、「映画関係者なのだから映画っぽくポップコーンを提供したい」と、アイディアを出しました。すると、ポップコーンが1皿1万円台で、合計11万円。フライドポテトも1皿8000円とかです。ポップコーン11万円なんて、普通ならボッタクリだと思うじゃないですか。でも、葬儀ということもあって、強く言いにくい雰囲気があったんです。 いまはネタとして話せるけれど、当時は精神的にも参っていたし、そこまで交渉する気力はありませんでした。だから、うちは遺産がどうこうという次元ではなく、葬儀だけで大赤字なのです。夫が生きていたら、「俺の葬式にそんなに使って、バカじゃないか」と言うでしょうね。
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