K-POP名MC古家正亨さんが考える、私たちが韓国にハマる理由とは?「K-POPの仕事現場はクセになるんです」
一方で、実は今韓国でも、日本のカルチャーがブームになっています。映画では『今夜、世界からこの恋が消えても』や『THE FIRST SLAM DUNK』が記録的な動員数となりました。J-POPも、あいみょん、Official髭男dism、King Gnu、藤井風などが大人気だそうです。
韓国の人たちは逆に、日本人のおしとやかさに惹かれるみたいなんですよ。言葉では語らず空気を読んで気持ちを察する、その空気感がいいって言うんです。お互いに持っていないものに魅力を感じるんだと思いますね。 以前はマスメディアだけを通して相手の国の情報を見ていたのが、SNSが普及して、いろんな情報がいろんなルートを介して自由な往来が可能になりました。それが、お互いの魅力を改めて知るきっかけになったんだと思います。
古家さんが走り続ける理由
まさに、"好き"の力で人生を動かしてきた古家さん。K-POPファンから見ると、「なりたい職業ランキング1位:古家さん」というXのポストがバズるなど、憧れの存在でもあります。でも、"好き"を貫くのは決して楽しいことばかりではないといいます。
"好き"を行動に移すには、体力が必要です。僕も普通に仕事しているように見えて、意外と疲れていて(笑)。本当に、日々つらいことのほうが多いんですよ。楽しいことが2割だとしたら、つらいことが8割かな。 たとえば、ファンミーティングで出る話題を逃さないために韓国ドラマをたくさん見ていて、もちろん面白いんですけど、仕事のために見ているとけっこう苦痛なんですよ(笑)。 でも、その地道な積み重ねは大事な過程だと思いますし、その過程があるからこそ"好き"をもっと好きになれると思うんです。年に1回か2回、「ああ、本当にこの仕事をやっていてよかったな」と思う瞬間があるんですよ。その瞬間が、次の1年の原動力になっている気がします。
地道な努力の向こう側に見える、本当の"好き"の景色。これからも「ヨルチョン」で走り続けていく古家さんから、目が離せません。 (東京バーゲンマニア編集部 馬場レオン)