“自己責任での使用”が大前提…Temuって大丈夫? 専門家に聞くシェア急拡大中の通販サイトの評判
Temuでの購入は「個人輸入」扱い
こう聞くと、いいことずくめで特段、怪しいところは見受けられない。 とはいえTemuはあくまで海外通販サイト。商品のほとんどが中国製でそのすべてが中国から届けられる。すなわちTemuでの購入は“個人輸入”扱いになるということをしっかり押さえておきたい。 ちなみにAmazonも海外(アメリカ)が本拠地の企業だが、日本国内での販売(Amazon.co.jp)は、日本の現地法人アマゾンジャパン合同会社が運営している。 では、 “個人輸入”の場合、注意すべき点は何か。 「個人輸入では、日本への輸入が禁止されている商品もあれば、医療品や医療機器、化粧品など輸入できる数量(個人での使用が条件)が制限されている商品もあります。例えば、医薬品は1ヵ月以内、化粧品は標準サイズで1品目24個以内と決められている。まとめ買いには注意が必要です」 品目や金額によって関税も発生する。 「海外通販で購入した商品を輸入する際には、日本の税関で関税と輸入消費税が発生しますが、一般的に個人輸入の課税対象になるのは、『商品価格×60%=1万円以下』の商品。そのため、購入金額が日本円換算で1万6666円以下なら関税も消費税もかかりません。 仮に購入金額が1万6666円を超える場合には、国内で買い物するときと同じ10%の消費税がかかると思ってください。関税は品目によって税率が決められていて、化粧品など関税が免除されている品目や、革製の靴など30%の関税がかかる品目もありますので、税関のホームページで確認するといいでしょう」 “ブランド品”は扱っていないが、サイトには有名ブランドの名前やロゴを模したプリント入りの商品が並んでいる。偽物と知りつつ面白いからと安易に買うと、税関で没収される可能性もあるので気をつけたい。 国内通販に比べると梱包も厳重とは決して言えない。 「段ボールなどに梱包はされておらず、袋に入れられて届きます。袋を開けると、商品によっては箱に入っている場合もありますが、厳重に梱包されているわけではないので、割れやすいグラスの類いは避けたほうがいいかもしれません」 また、基本的なことだが、商品を買うときは、商品画像だけでなく説明までしっかり目を通し、素材やサイズなどの記載を確認しておこう。 「ほかの購入者のレビューは必ず目を通してください。悪いレビューが並んでいたりレビューが付いていなかったりするものは購入を控えたほうがいいかもしれません。また、電化製品は海外とコンセント形式や電圧などの規格が異なることがあるため、注文前に日本で使用できる規格かどうか、十分に確認してほしいですね」