「3人のTOKIOでこれから何する?」国分太一がTOKIO-BAで伝える森の循環
目指すは遊びながら学ぶ「エデュテイメント」
TOKIO-BAのフィールドには、自然との距離を縮めるアイデアがあちこちに散りばめられている。森の中に設置された、松ぼっくりを使った的当てゲームでは、弾となる松ぼっくり集めに夢中になる子どもの姿が。
森の一角には、「森の合唱エリア」と書かれた看板が。看板の文章を読み、耳を澄ませると、森の中には木々のざわめきや鳥の声で溢れていることに気がつく。自然について学ぶための工夫ですね、と言うと、国分さんはこう答えてくれた。 「『教育』って感じでもないんですよね。やっぱり、僕はエンターテイメントの人間なので。『鉄腕DASH』でいろんな知識を身につけさせてもらいましたけど、学んでるつもりは全然なかったんですよ。好奇心のほうが勝って『楽しい!』と思ってたら、知識も得ていた。これって、エンターテイメントのすごいところだと思うんです。
だから、僕のやりたいのは『エデュケーション(教育)』と『エンターテイメント』を足した『エデュテイメント』みたいなこと。ここで遊んだ子供が、将来、自然の循環や環境について触れた時に『これ、TOKIO-BAで聞いたことある!』ってなってほしいんです」
「失敗か成功か、みたいなゴールって、実はそんなに重要じゃない。そこに向かう道中が一番大切なんじゃないかと思うんですよ。楽しそうだからやってみて、途中で方向転換しても、学べることはあるじゃないですか。失敗だって楽しめるんですよね。 だから、TOKIO-BAはあえて開発途中でオープンして、2年経った今でも完成してません。来るたびに変化を楽しんでほしいし、何よりTOKIO-BAを皆さんの『自分ごと』にしてほしいからなんです」
取材当日、もう10回近くTOKIO-BAに来ているという親子連れと話す機会があった。最初はTOKIOファンの娘に連れられて来た、という父親は、「水路の溝掘りを一緒にやったので、スタッフの方とは娘よりも私のほうが仲良しですね」と笑いながら話してくれた。