中高年の口腔内トラブルを「劇的に改善」する「すごい飲み物」があった…!
ふだん何気なく飲んでいる紅茶が、実は驚くべき健康効果を秘めていることをご存じですか?免疫力向上、ウイルス撃退、ダイエット、血管の健康維持、ストレス解消、口臭や歯周病……。 【マンガを読む】外国人が「日本のトンカツ」を食べて衝撃!感動が止まらなかった理由 「ブルックボンドハウス」副支配人、「ユニリーバ」マーケティング、「リプトン」PRを経て、現在は紅茶専門店&紅茶スクールオーナーである英国紅茶研究家の斉藤由美氏は、今、紅茶が、あらゆる私たちの健康に関する困りごとに役立つことがわかってきて注目を集めていると語ります。 本稿では、同氏によるロングセラー『世界で愛される自然の万能薬紅茶セラピー』(ワニブックス刊)より、紅茶ポリフェノールのもたらす「お口の健康」への効果と、歯周病や酸蝕症を予防するための正しい取り入れ方について、内容を抜粋して紹介します。 『老化を退け、肥満・糖尿病・高血圧にも効果あり…科学的に実証された紅茶の「すごい効能」』より続きます。
関心が高まる口内の健康管理
日本人の1日平均の歯みがき回数は、2.7回だそう。これを365日で計算してみると、年間合計1000回近くの歯みがきを行っていることになります。口の中の健康への関心度は、20年ほど前から大きく変化してきているようです。 オーラルケア製品を取り扱うメーカーのデータによると、以前は歯みがきの目的の筆頭は「虫歯予防」でしたが、今は「歯周病予防」がダントツです。 オーラルケア用品も、歯みがき粉、歯ブラシ以外に、液体マウスウォッシュ、歯間ブラシやデンタルフロスといった商品も、特別なものではなくなりました。 歯科医にかかっている患者の意識もずいぶんと高まっているとのこと。以前は、痛みを感じてから治療のために歯科医を訪れることが多かったのが、近年は、予防のために訪れる患者の増加が目立つのだそうです。 歯石除去のために定期的に通院する患者が増えていることは、厚生労働省のデータでも明らかになっています。 オーラルケア製品も、以前は家族で同じものを使用していたのが、家族それぞれの年齢や症状に伴う異なったニーズによって、自分に合った製品を各自が選ぶ時代に変化しているようです。 私は、長年勤務した紅茶メーカーを退職したあと、2年ほど流通専門誌の編集記者をしていました。そこで、オーラルケア市場の特集記事を担当した際、大手メーカーや販売店、歯科医師のもとに足を運び、直接取材して回ったことがありました。 そのとき聞いた情報で、もっともニーズが高かった症状が「歯周病」でした。ドラッグストアの売場などを見ていても、いちばん多く目にするワードは、歯周病ではないでしょうか。 実はこの歯周病に、紅茶が有効に働くという報告があるのです。歯周病と紅茶の関係に、迫ってみましょう。