寝かしつけをやめて、おもちゃは買わない。ミニマリストが生み出した「やめる育児」の”驚きの効果”
はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストの阪口ゆうこ(@sakaguchiyuko___)です。 子どもを産んで育てるのは、想像していたよりも面倒臭いことや腹立たしいことがはるかに多かった。嬉しいことのほうが少なく「寝顔が可愛い」「できることが増えて成長が見られた」のような一握りのことだと当時は感じていた。 ⇒【写真】子どもの成長を記録したアルバム しかし、毎日イライラしながら育児をする自分に嫌気がさして、ミニマリストらしくイライラの「種」になる部分からやめました。これ以降に書くことは賛否両論の「賛」よりも「否」のほうが多いと思いますが、これを読んで「そんなんでええんか」と、少しでも心を軽くしてもらえたら嬉しい。恐縮ですが、今回は育児でやめて好転したことを書きます。
寝かしつけをやめた
寝かしつけに苦労している方は多い。具体的に言えば、幼児期から小学生あたりの子を持つ方が苦労しているのではないだろうか。私は寝かしつけに困った記憶がない。というのも、寝かしつけの経験自体が極めて少ないからだ。 子どもが乳児の頃に知り合った方に「上の子が寝ないから下の子なんて放ったらかしよ~。知らない間に寝てるわ」という、何気ない話を聞いたのが、事の始まりだったように思う。 15分おきに夜泣きをする乳児の息子にギリギリの精神力で立ち向かっていた私たち夫婦は、寝かしつけそのものをやめることにした。その頃の夫と私はどちらも23歳。横になればいつでも寝られる若さだった。 その若さで眠れないという状況は深刻で、いつか子どもにストレスをぶつけてしまい三面記事にでも載るのではないだろうかと危惧していた。一刻も早く睡眠で悩むのをやめたかったのである。
寝かしつけの何が大変なのか
実際子どもの寝かしつけは大変で、絵本を数冊読んでもすぐに寝ることはない。元気が有り余ってる日にはそのまま「大人の午後2時くらいのテンション」でしゃべり始める。最悪の状況に陥ると、立ち上がってウロウロし始める。 これが「覚醒」であり「寝かしつけ失敗」である。ようやくウトウトし始めてもそこからが長い。胸に抱き寄せて「寝ん寝ん寝~ん」と、子どもの背中をトントンして、就寝祈願ビートを延々と刻む。そして、高確率で母が先に寝落ち、草木も眠るド深夜に起きる……という話をよく聞く。 私たちは夫婦の寝室の隣の部屋にベビーベッドを置いて、どちらの部屋もドアを全開にして寝る生活を始めた。夜の授乳が済み次第ベッドに移動させ、部屋を真っ暗にして部屋を出るという流れを毎日ゆるくでもルーティン化した。