東京パラ開会式を海外メディアは絶賛…「飛び立つ片翼の飛行機は大会感動の象徴」「“パラ空港”が人々を力づける」
東京パラリンピックの開会式が24日、無観客の新国立競技場で約3400人の出場選手が参加して行われた。 テーマは『WE HAVE WINGS (私たちには翼がある)』。公募で参加したタレントのはるな愛さんらのダンスパフォーマンスで始まった開会式は、会場をパラ・エアポート(空港)とした設定の中、様々なプロジェクションマッピングを駆使。公募で選ばれた演技経験のない13歳の和合由依さんが主人公を演じる「片翼の小さな飛行機の物語」という演劇仕立ての進行で、途中、江戸時代の画家「伊藤若冲」の絵で彩られた派手な電飾のデコトラに乗って世界的ギタリストの布袋寅泰さんが登場、盲目のギタリスト、田川ヒロアキさんらとバンドを組み映画「キル・ビル」のテーマ曲などを演奏しネットを沸かせた。ちなみに布袋さんは1996年のアトランタ五輪の開会式でもギター演奏をしている。 デコトラの天井には、義足のファッションモデル、GIMICOさんが乗っていて、演奏に合わせて踊った義足のダンサー、大前光市さんのダンスもキレキレだった。彼らに励まされて「片翼の小さな飛行機」役の和合さんが勇気を持って空を舞うというエンディングに人々は、障がいや新型コロナ禍の困難を乗り越え、この舞台に立ったアスリートたちの姿を重ね合わせた。 最終聖火ランナーには、車いすテニスのリオ五輪銅メダリストで4大大会8度Vを誇る上地結衣、次回のパリ大会を目指す2人の10代パラアスリート、ボッチャの内田峻介、パワーリフティングの森崎可林の3人が聖火台に点火。その際、中村一義さん、クラムボンらの楽曲が使われたことも話題になった。また選手の入場を歓迎するスタッフの帽子が、ドラえもんに出てくる「タケコプター」だったこともネットを沸かせた。 2・5次元舞台などで注目の演出家であるウォーリー木下さんが演出したパラ開会式は、五輪の開会式とは違い一貫性とメッセージ性があり、国内のネットやSNSでの評価は高かった。 国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長の挨拶も「長すぎる」と批判を浴びた国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長のそれとは違い、バッシングはされなかった。では海外メディアはどう報じたのか?