2年生MF平野のスーパー弾と157cmFW堀内のゴールで2-1。1回戦屈指の好カードは“赤い壁”矢板中央が制す!
[12.29 選手権1回戦 矢板中央高 2-1 岡山学芸館高 フクアリ] 1回戦屈指の好カードは矢板中央が制す! 第103回全国高校サッカー選手権1回戦が29日に行われ、フクダ電子アリーナ(千葉)の第1試合では矢板中央高(栃木)と岡山学芸館高(岡山)が激突。強豪校対決は、矢板中央が2-1で勝利した。 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 矢板中央は過去4度の3位。今季はプリンスリーグ関東1部で4位に食い込んでいる。初戦の先発はU-18日本代表のGK藤間広希(3年)、岡部秀裕(3年)、佐藤快風主将(3年)、小倉煌平(3年)の3バック、アンカーに田中晴喜(3年)が入り、右WB永井健慎(2年)、左WB井内哲心(3年)、2シャドーが平野巧(2年)、渡部嶺斗(3年)、そして2トップを157cmエースFW堀内凰希(3年)と加藤神人(3年)が務めた。 一方の岡山学芸館は2022年度大会のチャンピオン。今年はプリンスリーグ中国で優勝している。初戦の先発はGK福地煌矢(3年)、右SB平尾駿成(2年)、CB江口陽向(2年)、CB吉岡大和(1年)、ゲーム主将の左SB道満智哉(3年)、ダブルボランチが青川凌大(2年)と竹村慶士郎(3年)で右SH池上大慈(3年)、左SH万代大和(2年)、そして2トップはエースFW太田修次郎(3年)と奥野新(3年)が務めた。 膠着した序盤から矢板中央が徐々にセットプレーなどからゴール前のシーンを増やす。11分にはドリブルで持ち上がった平野が右足シュート。15分には渡部が左中間からドリブルでゴールエリアまで潜り込んでラストパスを狙う。16分にもFKのクリアボールに反応した渡部のグラウンダーショットが枠を捉えた。 一方の岡山学芸館は太田と奥野をターゲットにした攻撃や万代、池上のドリブルを活用した攻撃で対抗。13分には太田の落としを竹村が左足で狙う。だが、佐藤を中心とした好守も光った矢板中央が主導権を握る展開。18分、矢板中央は左ショートコーナーからクロスを入れ、こぼれ球を田中が押し込もうとする。だが、岡山学芸館DFがかき出し、先制点を許さない。 その岡山学芸館は24分、奥野に代えて強力2トップの一角、FW香西健心(3年)を投入。25分にはFKから佐藤に決定的なシュートを打たれたが、GK福地のファインセーブで凌ぐ。逆に38分には、強引にDFを剥がした太田を起点にボールを動かし道満がシュート。これは相手DF岡部に止められたが、敵陣で奪い返すと香西の右クロスがPAの太田へ通る。だが、シュートは距離を詰めた矢板中央GK藤間がストップ。ゴール前では矢板中央伝統の“赤い壁”が岡山学芸館の前に立ちはだかり、0-0で前半を折り返した。 矢板中央は後半開始から加藤に代えてFW朴大温(3年)を投入。9分には井内に代えてFW山下魁心(3年)を前線へ入れ、渡部を左へ出した。10分には左サイドからチャンスを作り、堀内が右足シュート。そして17分、矢板中央が先制する。 ゴールキックをFW朴が競り勝つと、山下の落としを受けた平野が左サイドからドリブルを開始。まず相手DFの前に潜り込むと、さらに1人をかわす。そのまま右足を振り抜くと、コントロールされた一撃がGK頭上を破った。 リードを奪われた岡山学芸館は23分にMF東海祐也(3年)、33分にはFW岸昂希(2年)を投入。反撃に出るが。逆に堀内のドリブルなどで押し返され、クロスを入れられたほか、永井のシュートなどを浴びてしまう。 矢板中央は37分にDF山村瞳輝(3年)を投入。すると直後の38分、永井が右サイドを突破し、最後は堀内が右足で決めて2-0とした。岡山学芸館は主将のMF岡野錠司(3年)を投入して1点を目指す。そして、40+4分、香西が右足で直接FKを決めて1点を返した。だが、反撃はここまで。矢板中央が強豪対決を制し、初戦を突破した。