井岡一翔の大晦日世界戦、前日中止に敵メディア同情も「体調崩してリングに上がるのはベルトを失うことだ」と母国王者を援護
最悪の結末を迎えた。 プロボクシングの元世界4階級制覇王者の井岡一翔が12月31日に東京・大田区総合体育館で行なわれる予定だったWBAスーパーフライ級タイトル戦が中止になった。王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)がインフルエンザに感染したためで、井岡陣営にとっては無念の決定となった。 【画像】男たちの熱き戦いに華を添えるラウンドガールを特集! 大晦日に開催される予定だった大一番が突然中止になった。この一報には海外ジャーナリストからも驚きの声が上がり、一気に拡散された。南米を中心に豊富なスポーツ情報を配信している『DSports』の専属記者であるガストン・ゲルケ氏は「フェルナンド”プーマ”マルティネスがインフルエンザの陽性反応を示し、日本でのカズト・イオカ戦がキャンセルされた」と速報を打ち、肩を落とした。 同じくマルティネスの母国メディアも衝撃を受けている。首都ブエノスアイレスに拠点を置くスポーツ放送局『TyC Sports』のボクシング専門番組『Boxeo de Primera』のアナリストを務めるフェルナンド・サバティーニ氏は「フェルナンド・マルティネスが発熱のため、12月31日に開催されるイオカとの再戦を欠場するとの連絡が入りました」と視聴者に伝えた。 一方で、アルゼンチンのスポーツ記者であるアレホ・リベラ氏は「プーマ陣営は、イオカに再び勝つためには100%の状態でなければならないことを知っている。試合をキャンセルするのはもちろん落ち込むことだが、体調を崩してリングに上がるということはベルトを失うことと同じだ」と母国王者を援護する意見をXに発信。「両者の闘いは、これが最初で最後でもないだろう」と付け加え、近い将来の再戦を示唆している。 試合が急きょキャンセルとなった井岡は「とても複雑な心境ですが、この状況を受け入れて切り替えて次に進んでいくしかない」とのコメントを発表している。 構成●THE DIGEST編集部