【40代・50代からの老後資金】パスタや丼ものより幕の内弁当を選ぶ人は、投資リスクが低い 前編「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴①」
◆分散投資の基本は「商品」「地域」「通貨」「時間」をバラけさせること
「では、具体的にどのように分散投資をしていったらいいのでしょうか。大事なのは、下記の4つを分けるよう意識することです。 ・商品の分散 ・地域の分散 ・通貨の分散 ・時間の分散 それぞれを見ていきましょう。 【商品の分散】 例えば株だけを買っていると、株式市場が下落したときに損失が大きくなってしまいます。そこで株と異なる値動きをする、債券や金などを組み合わせることで、資産全体の値動きを緩やかにすることができます。 【地域の分散】 国や地域によって、経済成長の原動力や抱えるリスクの性質は大きく異なります。日本国内だけでなく、アメリカや欧州、アジアや新興国など海外の資産にも投資対象を広げてみることでリスクを分散することができます。 【通貨の分散】 基軸通貨として世界中の取引で使われる米ドル、欧州20カ国で使用されているユーロなど、日本円以外にも分散しましょう。これは必ずしも通貨で持つ必要はなく、外国株や外国債券、外国株や債券などに投資する投資信託などを持つことで同様の効果が得られます。 【時間の分散】 4つの中でも特に重要なのが、時間の分散です。 投資商品は価格が変動するもの。安いときに買って値上がりしたときに売れば利益が出ますが、いつ上がっていつ下がるかは誰にもわかりません。購入タイミングを分散し、長期にわたって一定額をコツコツ積み立てることで、時間を味方につけて買付単価を引き下げる効果があります」
◆バランスよく詰め合わせた投資界の「幕の内弁当」が通称「オルカン」
「一点集中は避け、上手に分散投資をすることでリスクを下げられることがおわかりになったと思います。 『では実際にどの商品を買ったらいいの?』と思うかもしれません。特に投資初心者の方は、自分で分散させられるように株式を選んで投資をするのは難しいですよね。 まだ投資に慣れていないうちは、全世界株式インデックスファンドを買ってみるのもひとつの手です。全世界株式インデックスファンドといえば、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(通称オルカン)が有名ですが、ほかにも『SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド』や『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』など、さまざまな商品があります。 これらで全世界の株式への分散投資を行うことができます。 まずはこういった全世界の株がパッケージになっている商品を買ってみる。そして投資に関する知識を学ぶうちに自分でこうしたいというものが出てきたら、買い方などをアレンジしてみるのもいいですね」