【40代・50代からの老後資金】パスタや丼ものより幕の内弁当を選ぶ人は、投資リスクが低い 前編「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴①」
◆オルカンは服にたとえると、いわば定番の白シャツ。自分らしくしたいなら、色ものを合わせても!
「オルカンは、ファッションでいうと定番の白シャツや白Tシャツのようなもの。それを持っていれば無難な着こなしができるけれど、それだけでは面白くないと感じる人もいるかもしれません。そのときは、色ものを合わせるなどいろいろなアレンジができる便利な商品なんです。 新NISAには、『つみたて投資枠』『成長投資枠』のふたつの枠があります。 『つみたて投資枠』は金融庁が選別した、長期の積み立て・分散投資に適した一定の投資信託を買付できます。 一方、『成長投資枠』は国内外の株式やETF、REIT、公募株式投資信託などが選べ、投資できる商品の選択肢が広いです。 まずはつみたて投資枠でオルカンを買ってみて、アレンジしたければ成長投資枠で気になる個別銘柄を買ってみるのもいいですね。 個別銘柄を考えるときによくお伝えするのは、『皆さんが生活するうえで、身の回りでよく使うものや、これは人気だなと思う商品の会社などを選びましょう』ということです。 例えば気に入って長年愛用している化粧品や調味料の会社など、本当に自分にとって身近な会社でいいのです。もちろん、最低限の投資資料などを確認したうえで購入していただきたいですが、こういった身近な企業の株を選ぶのは投資への関心が高まり、株の勉強につながると思うのでいいと思います。 そんなふうに、自分らしい投資スタイルを見つけていきましょう」
【教えてくれたのは】 黒田尚子さん CFP® 1級ファイナンシャルプランニング技能士。1969年生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年に日本総合研究所に入社。在職中にFP資格を取得、98年に独立系FPとして転身。現在は、各種セミナーや講演、執筆、個人相談など幅広く活躍。CNJ認定 乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格取得。「がんとくらしを考える会」理事、城西国際大学経営情報学部非常勤講師なども務める。『がんとお金の真実(リアル)』『親の介護は9割逃げよ』『病気にかかるお金がわかる本』(共著)『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動』『終活1年目の教科書』など多数。 取材・文/倉澤真由美