関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文2)決断力、勇気が経営者に欠けていた
関西電力(関電)幹部らによる金品受領問題を調査した「第三者委員会」(委員長・但木敬一元検事総長)は14日、調査報告書をまとめ関電に提出し、大阪市内で会見を行った。 【動画】関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見(2020年3月14日)」に対応しております。 ◇ ◇
透明性が非常に重要
但木:それから透明性が非常に重要であることを再認識してほしい。本件はそもそもが、この透明性に欠けるところから問題が発していると。しかもその最後のときにおいて、やはりこの問題を公開しなかったことによって、かえって関西電力に対する不信感を呼んでしまった。やはりユーザーに対してオープンであると。透明性を持った経営をするということが非常に大事ではないかというふうに思った次第であります。 私の最後の望みとしては、先ほど言いましたように数十年先を見据えた町づくりの計画がオープンな形で、透明な形で決まることを心から願って、私の報告といたしたいと思います。どうもありがとうございます。 司会:それでは、これより皆さまからの質問をお受けいたしたいと思いますので、挙手をお願いいたします。マイク係の方、マイクがつながらないようです。
調査とその結果についてのコメントを
産経新聞:幹事社、産経新聞の【オカモト00:39:18】と言います。ご説明ありがとうございました。まず最初に、今日各委員、特別顧問お越しいただいておりますので、それぞれ今回、5カ月かけた調査について、またこの結果について、振り返るコメントをいただければと思います。お願いします。 奈良:奈良でございます。長い間お付き合いいただいてありがとうございました。ご質問ですので、思い出すままに、振り返りながら感想を述べさせていただきたいと思いますけど。率直なところ、今日の段階で2つ。ほっとしたというのと、疲れたなというのと、この2つが1番大きいんじゃないでしょうか、私にとっては。なぜそうなのかの理由も含めてこれからちょっと振り返りをさせていただきます。ちょっとお時間ください。 前回の記者会見でも申し上げたし、言うまでもないことですけども、今回のこの関西電力の問題というのは、他の会社の不祥事と違いまして、国民の生活に密着する、社会的なインフラに関わる問題ですので、そういう意味ではこの問題自体の社会に与える影響。従ってまた、この委員会の調査結果が与える影響というのは大変大きいだろうと思っておりましたので、その意味でのプレッシャーというのは、はっきり申し上げてかなりありましたね。 それと各方面からもご指摘いただきましたし、当然のことですけども、この問題を根本的にどこから生じたのか、なぜ生じたのか。これを根っこから考えていかなければいけない、そのとおりですし、そのためには、かなり過去にさかのぼって調べなければいけない。これも当然のことですし。過去にさかのぼればさかのぼるほど、調査の範囲は広がる、間口も広がる。ご承知のとおり、過去にさかのぼればさかのぼるほど事実関係が曖昧になる。裏付けの証拠、資料、関係者の数も少なくなる、いなくなる。そういう中でどうやって皆さんの期待に応えられるのか。本件の本質というか、よって生じたところの根本をどこまで私どもの力で解明できるのか。そういう意味でのプレッシャーも、今からあらためて振り返りますとかなりあったように思います。