「やる気が出ない」ときにモチベーションを高める「ある法則」とは?
「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか? ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。 ● 4分間だけやってみる どんな人でも生産性が落ち、仕事が手につかなくなるときはあります。 仕事ができる人は、自分自身の生産性が落ちることを認識し、その対策を考え実行します。ここでは、私が実践している「やる気がでないときの対策」をお伝えします。 私は会社の経営以外に、SNSの運営、DX分野の新規事業など、あらゆる業務でタスクをすすめなければなりません。 そこで、毎週日曜日の14時に、翌週のTODOを洗い出しています。 さらに毎日、朝一番にTODOを洗い出しています。 しかしある日、まったくモチベーションが湧かない日が訪れました。日程調整といった「やれば済むTODO」すらやりたくないほど、何もできない状況が、何日も続いたのです。 あなたにも似たような経験はないでしょうか? 人間のやる気やモチベーションは一定ではありません。ある日突然下がったり、なくなってしまうこともあるのです。だからこそ、対策が必要です。 私の場合はあまりにもTODOがありすぎて、その膨大さに圧倒され嫌気が差し、とても前に進む気になれなかったのです。 TODOを洗い出すことで頭の中がスッキリするかと思いきや、逆に多すぎるTODOが可視化され、自分自身のやる気を削いでしまうケースでした。 やる気を心理学的に分析、提唱した人がいます。『Contact : The First Four Minutes』という書籍を出版したレナード・ズーニンです。 やる気は「最初の4分間」が大事ということを提唱し、書籍では「ズーニンの法則」=「初動4分の法則」と定義しています。 そもそも「人のやる気は後からついてくる」ものであり、たとえ最初は苦しくても行動する内に「作業興奮」という状態になり、やる気が出てくるというメカニズムです。 脳の側坐核という部分が関与し、これが刺激されると意欲をもたらすドーパミンが分泌され、やる気スイッチが入ります。 「やる気が出たらはじめよう」ではなく「とりあえずはじめてやる気を出そう」という考え方がとても大事であり、その分岐点が「最初の4分」なのです。 私はこのメカニズムをもとに、やる気が出ないときの対策を考えました。 いつもやっている「TODOを洗い出す」という整理を放置し、次の4つの手順で作業を行うと一気にやる気が湧いてきます。 ・すぐ処理できる超簡単な作業をやってみる ・作業興奮になり、やる気がでてくる ・ここではじめてTODOを整理し、洗い出す ・TODOに優先順位をつけ実行する もしモチベーションが下がったり、やる気がでずTODOをうまく消化できないときは、まずはいまある一番簡単なTODOから手をつけてみてください。 もし、いまあるTODOに手をつけるのが難しければ「とにかく4分間だけ、仕事に関連する何かの作業をしてみる」でも構いません。パソコンを開いて、既読メールの整理をしたり、業界の話題をネットで調べてみるなど、なんでも大丈夫です。 4分間で「作業興奮」の状態をつくることを意識してください。 (本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)
西原 亮