【エリザベス女王杯】展開分析から大波乱の予感 京大競馬研の本命は条件好転のライラック
連続好走のレースで一変に期待
◎ライラック 前走の府中牝馬Sは見せ場なしの13着だったが、休み明けでプラス18kg、スピードが問われる東京は合うはずもなく叩きと考えてよい。 本レースは2、4着と結果を出しており舞台替わり、距離延長は好材料。2回とも雨の影響が残る荒れ馬場で健闘していることから今の馬場もプラスだ。 今回の内枠は痛いが、人気が下がる点は良い方向に考えたい。無理にイン突きをすることなく、外を回してのびのび走る方が好走の可能性は高い。 ◯ハーパー 昨年の牝馬三冠全てで4着以内に入り、エリザベス女王杯も3着。実力は最上位で能力通り走れば今年のメンバーなら突き抜ける。 問題はメンタル不調を起こしてしまった点にある。府中牝馬Sも一切抵抗することなくシンガリ負け。本来買うつもりはなかったが、他馬の影響が少ない外枠はプラスと判断して印を回した。 武豊騎手は力の足りない馬や、メンタル不調の馬に乗った際は最後だけ頑張らせて見せ場を作ることがある(2019年のジャパンCマカヒキ、2021年の有馬記念アリストテレス等)、レース途中からでも馬に気合いが入れば一変する可能性があり、ブリンカーの効果にも期待したい。 ▲シンティレーション 府中牝馬Sは上がり最速タイで追い込んで2着。馬場が良かったことを考慮しても32秒8は驚きで、ここに来て馬が急激に成長している。 今年の馬場であれば外枠もプラス。ギリギリまで溜めて最後に外を通る競馬が出来れば2200mにも問題なく対応できる。ただ、鞍上のマーカンド騎手は日本の重賞では展開をあまり考えずに乗る印象があり、この点が心配だ。 △ルージュリナージュ 府中牝馬Sは上がり32秒9で追い込んで5着と見せ場を作った。2000mのローズSで不向きな展開を頑張って6着まで追い上げたことや、東京芝2000mで圧倒的人気に応えて勝利した経験から、距離延長はプラスに出ると考える。 ×モリアーナ 府中牝馬S8着。一瞬しか脚を使えない馬で、直線が長い東京は合わなかった。稍重馬場の秋華賞5着、不良馬場のAJCC4着で、ライラックと同様に今の馬場と距離延長は向く。 ×キミノナハマリア 前走は2600mのOP3着でスタミナ豊富なところをみせた。荒れ馬場はプラスだが末脚に欠ける。早め先頭ならチャンスあり。 ×シンリョクカ 新潟記念を勝ってここに参戦。稍重馬場だった中山牝馬Sはスローながら差を詰め切れなかった点を見ると荒れ馬場は苦手な印象だ。 馬券はどれが勝ってもプラスが確定する◎〇▲の単勝と、三連複ボックス35点で勝負する。順番を当てるのは難しいため馬単、三連単には手を出さない。ただ三連複でも超高配当が期待できる。(文:福山) エリザベス女王杯 予想印 ◎ライラック ◯ハーパー ▲シンティレーション △ルージュリナージュ ×モリアーナ ×キミノナハマリア ×シンリョクカ ライタープロフィール 京都大学競馬研究会 今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
京都大学競馬研究会