今年最高の花「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2023」が決定!鉢物部門は話題の進化系シクラメンが受賞
12月13日、園芸界の注目イベント「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2023」の受賞花が、ジャパンフラワーセレクション実行協議会から発表されました。 ジャパンフラワーセレクションでは、国内外の新品種のなかから、花の美しさや特性に加えて消費者の視点からも「育てやすさ」「購入しやすさ」などを評価し、《鉢物》《ガーデニング》《切花》の3部門で審査を行います。春と秋に行われる各審査会を経て、今年は61品種がジャパンフラワーセレクション受賞品種に選ばれました。 この受賞品種の中から、さらに厳正な選考が行われ、各部門の中で最も優れた品種に授与される最優秀賞花「フラワー・オブ・ザ・イヤー」が決定します。 栄えある「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2023」に輝いた、3部門の最優秀賞花はこちら!
《鉢物部門》最優秀賞
●シクラメン「イリュージア ピンクラテ」/愛知県 ハクサン 鉢物部門の最優秀賞には、話題の進化系シクラメン「イリュージア ピンクラテ」が輝きました。従来のシクラメンの咲き方とは異なり、次々と上向きに咲く花は、まるでサクラの花のよう。オランダで7年以上の歳月をかけて開発された、画期的な品種です。内側の花弁の突起など独創性にあふれ、豪華で新規性に富んでいます。1輪の花持ちがよく、株を覆いつくすほど豪華に咲き誇ります。種子系F1品種のため、揃いがよく生産効率が高い点なども評価されました。気持ちを明るくしてくれるような魅力のあるシクラメンです。
《ガーデニング部門》最優秀賞
ガーデニング部門は、春から秋まで実際に花の栽培経過観察が行われ、審査会を経て、最も評価を集めた品種に最優秀賞が授与されます。「趣味の園芸」の講師としてもおなじみの杉井志織さん、山口まりさん、渡辺均さんなども審査にあたりました。本年度は、3品種が最優秀賞に選ばれました。
●フロックス「オープニングアクト ピンクアドット」/愛知県 ハクサン 淡ピンク色の花弁と、中心に濃いピンクの星形の組み合わせが季節を問わず、また誰にでも好まれる印象の宿根フロックス。鮮やかで美しいグリーンの葉との組み合わせが一層さわやか。審査講評では「観察期間中、花の柔らかな印象とは違った強健さを確認できた。耐暑性が強く、生育旺盛で分枝性にすぐれ、満開後に切り戻せば秋まで返り咲く連続開花性に富んでいた。切り戻し後の草姿が格別に美しく、花の大きさも小さくならず、花上がりがよく花数も減らない。フロックスの大敵であるうどんこ病に強いことも特筆に値する」との評価を得ました。耐暑性は高く、耐寒性は-30℃程度と日本全国で栽培可能です。