「多くの都民の皆さま、そして有権者の皆さまにあらためておわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と言って頭を下げる木下都議

　無免許運転を繰り返したとして在宅起訴された木下富美子東京都議は22日午後、都庁で開いた記者会見で、議員辞職すると発表した。 【動画】無免許運転で在宅起訴　木下富美子都議が会見（2021年11月22日） ※【＊＊＊＊　00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「無免許運転で在宅起訴　木下富美子都議が会見（2021年11月22日）」に対応しております。 　　　　　◇　　　　　◇

都議会議員の職を辞することを決断

桐生：本日はご多忙中のところお集まりいただきまして誠にありがとうございます。ただ今より木下富美子の会見を行いたいと思います。申し遅れましたが、私は木下富美子の代理人弁護士、桐生貴央と申します。 　本日の会見の構成としましては、先に木下富美子にお話しさせていただき、事件に関しては私のほうからご説明させていただきます。その後、質疑応答とさせていただきますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 　なお、会見時間は1時間ほどを予定させていただいておりますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。それでは会見を始めさせていただきます。私のほうは着座させていただきます。 木下：私、木下富美子は本日、東京都議会議長に辞表を提出すること、決断をいたしました。小池都知事と直接お話をさせていただき、また支援者の方々にもあらためてご相談をし、都議会議員の職を辞することを決断いたしましたのでご説明をさせていただきます。 　免許停止中に車の運転をすることは都議会議員であろうとなかろうと、あってはならないことです。にもかかわらず、本年7月、私は免許停止期間中に車の運転をし、交通事故を起こしてしまいました。このことに対しまして、多くの方々から到底許されない、規範意識が薄い、議員の資質に欠けるなど厳しいご意見をいただいております。当然のことだと思っております。

運転免許の再取得はしない

　私の交通法規に対する順法精神が弛緩していたことについては、本当に申し訳なく、また猛省をいたしております。二度と同じ過ちを繰り返さないために、運転免許の再取得はいたしません。そして、自ら運転をいたしません。事故の当時乗っておりました車につきましては、すでに処分をいたしております。 　おけがをされた方に対しては、本当に申し訳なく、あらためてお見舞いを申し上げます。10月半ばに示談に応じていただきまして、民事的解決に応じていただきましたことについては感謝を申し上げます。刑事につきましては、全てを弁護士、桐生先生のほうにお願いをしております。本日お話しできる内容については弁護士の先生から後ほどお話をしていただく予定にしております。このたびの私の過ち、本当に本当に申し訳なく思っております。今後下されます司直の判断に従いまして、罪を償ってまいります。多くの都民の皆さま、そして有権者の皆さまにあらためておわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。 　着座にて続けさせていただきますことをお許しください。まず、出席できなかった間の議員報酬について申し上げます。私は出席できなかった間の議員報酬は受け取るべきでないと考え、そしてそれを表明、実行いたしております。公職選挙法によりまして、受け取りの拒否ができませんため、議員報酬につきましては寄付をし、政務活動費につきましては請求をいたしておりません。このこと、あらためて申し上げさせていただきます。決して議員報酬が欲しいために議員継続を望んだわけではございません。 　次に、都議として尽力したいと考えてきた仕事について申し上げます。政治を志しましたきっかけは2012年の4月より2年間、内閣府男女共同参画局にて仕事をしたことです。女性の政策を担う場での経験でした。そして、小池百合子東京都知事が掲げた東京大改革、この訴えに共感し、都議への道を歩むことを決めました。 　幸い、当選をさせていただきまして、1期目4年間の都議会議員としての活動の中で、本当に多くの方々、数にして2，000件を超える多くの皆さまからのお困り事、もちろんできなかったこともたくさんありますけれども、その課題解決に力を尽くしてまいりました。例えば児童虐待防止。また、DV被害女性のお住まいに関するご相談。さらには小学生のお子さんが溺れ、そのお子さんを助けようとした方が亡くなられました水難事故防止対策。また、町会の防災倉庫設置場所、こちらを課題解決する、そしてまた、保護猫、地域猫などの課題。そして、ひとり親、特にこのコロナ禍で困窮されていらっしゃったひとり親支援の上乗せの拡充。