無免許運転・木下都議が辞職会見(全文1)小池都知事の助言も踏まえて決断
小池都知事は私の政治の師
私としては有権者の方々に選んでいただいたことを最も大切に考え、法律による議員の身分保障は民主主義の根幹であり、4年間の任期を都民の皆さまにご奉仕するとの考えの下で都議を続けたいと申し上げてまいりました。仕事がしたくて議員継続を望んでいるにもかかわらず、仕事をさせてもらえないという現実が、先日の委員会開会拒否で明らかになりました。 もちろん、議員の仕事は議会出席だけではございません。個別の政策の提案を都の方々に行うことで、都民の皆さまのお役に立てることもございます。しかし、議員として十分に仕事をさせてもらえない、理不尽な現実に悩みました。このような中で、小池都知事とお話をする機会を得ました。ここはいったん退いて、今回の交通事故の解決に専念されたらどうかとのご助言をいただき、また、これで人生が終わるわけではなく、今回の不祥事を反省し、再出発するときには相談に乗るというお話もいただきました。 小池都知事は私の政治の師であり、政治の舞台へのきっかけをつくってくださった方です。不祥事を起こし、大変なご迷惑をお掛けしました私を親身に考えてくださること、本当にありがたいと思っております。支援者の方々ともあらためてお話をし、小池都知事のご助言も踏まえました上で深く考え、今回、都議会議員の職を辞する決断にいたりました。 最後に、再度、都民の皆さま、そして有権者の皆さまにおわびを申し上げさせていただきます。また、私にご信託をいただきました有権者の皆さまには、ご期待に応えられない選択を取ることになりましたこと、心よりおわびを申し上げます。
仕事をサボっているのはどちらも同じ
さらには、東京大改革実現のために共に歩んでまいりました都民ファーストの会の議員の皆さま、また、再起を目指して活動をされている全議員の皆さまに対しては本当にご迷惑をお掛けしたこと、心よりおわびを申し上げます。全ては私の責任です。このたびの私の行動、過ちに対して、都民の皆さま、そして有権者の皆さまには本当に申し訳ない、そのように思っております。本当に、本当に申し訳ございませんでした。 本日は、私の辞職の会見にお時間を取っていただきありがとうございました。大変お世話になりました。 桐生:引き続きまして、刑事事件に関しまして、私、桐生のほうからご説明させていただきます。報道にございますように、木下は11月19日、道路交通法違反で公判請求、すなわち起訴されました。起訴の内容は無免許運転の罪でございます。交通事故に関しては、人身事故については起訴猶予、当て逃げ、交通事故の報告を行わなかったとする報告義務違反につきましては嫌疑不十分、これにより、いずれも不起訴処分となっております。 木下に関しては、無免許運転について、これから裁判がございます。起訴状が届いておりませんので、起訴内容につきましては現段階ではまだ分かりません。また、今後の裁判に影響が生じるかもしれませんので、具体的なコメントにつきましては、大変申し訳ございませんが控えさせていただきたいと思っております。ただ、判明してる部分につきまして、お話しできることにつきましてはお話しさせていただきたいと思っております。 その点に関しまして、交通事故の被害者との関係では、被害者の方にも弁護士が付きまして、この弁護士先生との間で示談が成立しております。また、先ほど木下のほうもお話しされましたが、当選後、7月からの新たな任期において欠席し続けていた間の報酬については全て寄付しております。寄付先につきましては、先様の関係もございますので、具体的な名前をお伝えすることはできませんが、公職選挙法に抵触しないよう、東京都選挙管理委員会に確認しながら、選挙区外、板橋区外の団体に寄付させていただいております。 最後に、これは事件と直接関係ございませんが、議会の対応について一言お話しさせていただきます。木下に対しては召喚状が3回出され、11月9日に登庁し委員会に出席しましたが、ほかの委員は退席し、委員会は開催されませんでした。木下を議会に呼んでおき、出席したら木下以外の議員が委員会をボイコットする、私も一都民でございますが、その立場から見ると、仕事をサボっているのはどちらも同じと思えてなりません。