共産党・志位委員長が会見4月18日(全文1)北朝鮮問題、6カ国の政府に要請文
各国大使、公使は要請文の趣旨に基本的に賛同できるという反応
各国大使、公使などとの懇談では、要請文の趣旨に基本的に賛同できるという反応が寄せられています。日本に日本共産党のような立場を取る政党が存在し、正論を主張していることは心強いという評価もいただきました。日本政府については9日に安倍首相と党首会談を行い、要請文を直接手渡しその内容を説明しました。日本政府としても、こういう方向で開始されている対話による平和的解決のプロセスを成功させるために対応してほしいと求めました。安倍首相は、対話による外交的解決を図ることは基本です、要請文はよく検討しますと応じました。安倍首相から要請文に対する異論や反論は、一切出されなかったのが印象的でした。 率直に言って、この問題でも安倍外交は大きな破綻に直面しています。これまで安倍首相は、対話のための対話は意味がない、北朝鮮が非核化の意思と行動を示すまでは、対話に応じるべきでないと繰り返してきました。対話して圧力一辺倒、そして軍事力行使容認、この立場を繰り返してきたというのが安倍首相の対応です。しかし現実は違った方向に動きました。対話による外交的解決の方向に大きく動きつつあります。安倍外交の破綻は、今や明瞭だと思います。日本政府にはこれまでの方針の転換と、今、起こっている対話による平和的解決への積極的コミットが求められているということを強く指摘しておきたいと思います。 前途には大きな困難も予想されます。仮に包括的な目標で合意したとしても、それを具体化、実行していくプロセスは時間のかかる困難なプロセスになるでしょう。しかし対話による平和的解決の試みが成功を収めれば、北東アジア地域の情勢は一変します。そのために日本共産党として引き続き知恵を力を尽くしていく決意であります。どうもありがとうございました。 【連載】共産党・志位委員長が会見2018年4月18日 全文2へ続く