契約更改を終えた日本ハム・松本剛（カメラ・堀内　啓太）

　日本ハム・松本剛外野手（３１）が３日、北海道・北広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、今季年俸１億１０００万円（推定）から現状維持でサイン。「個人成績がめちゃくちゃ下がってしまって、悔しい、反省するシーズンになってしまった」と厳しい表情を浮かべながら、２年連続最下位から２位と躍進した今季を「チームが勝つことで僕自身が救われた。エスコンフィールドが出来て、初めてＣＳが開催された。大きな意味を持つ一年だったと思います」と振り返った。 　１３年目の今季は出場１２７試合でチームトップの２０盗塁をマーク。堅守でも何度もチームを救った一方で、打率２割３分６厘、１本塁打、１９打点と２２年の首位打者にとっては不本意な成績に終わった。「打たないと試合に出られない」と数字を見つめつつ「野球は走攻守がある。１個がダメでも他の２つでカバーできるのも事実。１個ダメで全部ダメになっちゃう選手はレギュラーとして出られない。今年は打てなかったですけど『絶対に引きずらないでセンターのポジションに就こう』という思いだけは一年間貫けた。そこでカバーできることもあるんだなと。守備に対する意識は、打てなかった分、より高く持てたのかな」と話した。 　２２年に打率３割４分７厘をマークした北の安打製造機。今オフのテーマは原点回帰の「がむしゃら」に設定した。「もう一度、がむしゃらに体力ベースも上げて行けたらと思っている。一回、若かった頃と同じようにがむしゃらにやる練習も必要なのかなと。今の時代に反しているかもわからないですけど、そういうふうに感じた１年でもあったので。もう一回、がむしゃらに、貪欲にセンターのレギュラーを必ず取るというところで準備をしていきたい。打率３割が（球界で）少なくなってきて『今年の僕の成績で３割なんて…』と思われるかもしれないですけど、そこは永遠のテーマでもある。打率３割を目指していきたい」と“完全復活”を誓った。