東京五輪サッカー「死の組」を森保Jは勝ち抜くことができるのか…カギを握る「OA枠」人選
今夏に開催される東京五輪の男女サッカー競技のグループリーグ組み合わせ抽選会が21日、スイス・チューリヒにある国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われ、24歳以下で争われる男子の日本代表はグループAで南アフリカ、メキシコ、フランスと対戦することが決まった。 3大会連続12回目の出場となるメキシコは2012年のロンドン五輪を制するなど、ワールドカップと並んで五輪にも注力する伝統をもつ強豪国。6大会ぶり13度目の出場となるフランスは、東京五輪世代となる1997年1月1日以降に生まれた若手がヨーロッパ各国で数多く活躍している。 いわゆる「死のグループ」へ入った組み合わせ結果に、東京・文京区の日本サッカー協会で抽選を見守った森保一監督は、終了後に対応したオンライン取材で偽らざる心境を明かした。 「厳しいグループだと思う。グループリーグを突破するのも大変だし、非常に力のあるチームと同じグループに入ったなかで一戦一戦、私たちの持つ力をすべてぶつけていかないといけない。ただ、目標とする金メダルへ向けて戦っていく意味では、どの国と同じグループになっても気持ちは変わらない」 抽選は過去5回の五輪における成績などをもとに、出場16ヵ国を4つのポットに分類。開催国日本はブラジル、アルゼンチン、韓国とともにポット1に入った一方で、直近の五輪における実績がないフランスはルーマニア、サウジアラビア、オーストラリアとともにポット4に入った。 同一大陸の国とはグループリーグで対戦しないため、必然的に日本はフランスかルーマニアと同組となり、さらにポット2のドイツおよびスペインとは対戦しない。ポット2は北中米カリブ海予選で優勝したメキシコと2位のホンジュラスのどちらかとなり、抽選でメキシコがグループAに入った。 「どのような展開にも対応できる個人能力や経験値がある、試合の流れを上手くつかみ取れる試合巧者という印象をもっている。日本の五輪世代の選手たちには、フル代表での経験も数多く積んできてもらったし、昨年11月にはオーストリアでフル代表の一員としてメキシコ代表戦を戦っている。そうした経験値を最大限に活かすことができると考えている」 メキシコへの印象をこう語った森保監督は、エジプト、コートジボワール、南アフリカ、ニュージーランドで構成されたポット3からグループAに入った南アフリカをこう位置づけた。