立憲・枝野代表が会見 代表辞任へ(全文3完)記者会見は中立的立場の報道機関に説明する場
全議員が話し合って過半数を取ることはなかった
宮崎:フリーランスで宮崎ですが、ちょっと客観的にお伺いしたいんですが、野党一本化路線に関して、これは不思議なことだと思うんですが、2016年以降、最大野党の党内民主主義の手続きの中で全議員が話し合って過半数取るっていうことは、これは不思議なことになかったと思うんです。参院選や衆院選もありましたし、2017年の代表選はそういう話じゃなかったような気もしますし、それで、これ、不思議だなと思うんですが、国政選挙があったからそれでいいのか、あるいは枝野前代表としても確かにそうでしたねと共有していただけますか、どうでしょうか。 枝野:どういうことですか。 宮崎:つまり、2017年に代表選挙があって、前原さんと枝野さんの間でそういった話があったにしても、争点があったにしても。 枝野:代表選挙の争点になってないということですか。 宮崎:はい。去年の9月の。 枝野:もなってないですね。 宮崎:泉さんと枝野さんのときにはなったという認識はどうでしょうか。 枝野:なってません。なぜならば、論点じゃないですから。いや、つまり、私と同じ理由、認識かどうかは別としても、できるだけ小選挙区制度では一騎打ちの構造をつくるのが望ましいと。ただし、政党ごとに違いがありますから、違いを前提とした中でどこまでできるのか、ということについて、相手もあることの中で、今回は、私は実態としては、きちっと共産党さんとわれわれとの違いをしっかりと前提にして、例えば立憲民主党や、潜在的支持者の皆さんの中で共産党に対して否定的な考え方の方であっても理解いただける実態は整えたと思っていますが、その実態を実態どおり伝えられなかったということについては力不足を感じています。 ただ、これ、相手のあることですので、どこでどういった折り合いがつけられるのか。それがわれわれとして許容できるぎりぎり、限界はどこなのかということは、路線の右か左かみたいな路線と違う、まさに政治の技術の問題だと思っていますので、争点にならないのが当然だと思っています。