RIZINで判定負けした梅野の強烈ジャッジ批判と“忖度疑惑”が波紋…皇治は「しらんがな」と激怒し榊原CEOは疑惑を完全否定
1ラウンドは梅野が激しくローキックを内外に蹴りわけて削りにいった。皇治も同じくローキックで対抗。左ボディからワンツーで梅野の顔面を浅くとらえた。2ラウンドに入ってもプレスをかけたのは皇治で、梅野はロー、ミドルのキックで反撃したが、このラウンドでも皇治のボディ攻撃が目立った。 それでも梅野は、「ボディを受けすぎた印象はない。パンチを打ち返してクリーンヒットしているはず。映像を見ればわかる。こっちはクリーンヒットを一発ももらっていない。僕が出すパンチや蹴りは当たって、彼のは当たっていない。やばいな、押されているなとは感じなかった」と強調した。 皇治のローやミドルをあえてカットしなかったのは「軽かったから」だと説明したが、ジャッジは、いちいち本人にダメージを確認するわけではない。採点で重要視される見映え、印象度ではマイナスポイントとなっただろう。 3ラウンドには、皇治の左フックをガードの上から浴びて、その場で尻餅をついた。ノーダウンと判定されたが、梅野も「転んだので印象は悪い。取れれる点はそこくらいじゃないか」と言う。そして自己採点としては「30-28」「29-28」という具体的な数字も明かして、ジャッジの不当判定を批判した。 黙っていなかったのは皇治だ。 「いいんじゃないですか。それでまたSNSが色々と沸くんじゃないですか。なんともで言ってくれればいい。オレが勝たないと盛り上がらないから仕方ないですよ。別にいいですよ。言わせてあげてください。オレは、なんとも思っていないんです」と、半ばあきれた様子。 皇治は皇治でダウンをとってもらえなかったレフェリングに不満があり「あれはダウンでしょ?皆さんどう思います?どこみとんねん。寝てたんでしょ」と毒舌を吐いた。 試合後には、「1年間迷惑をかけたんで、それを謝った。僕は認めている相手、尊敬している相手しか煽らない」というような内容のことを梅野に語りかけたそう。 だが、梅野自身は、その短い会話の中で皇治自身が負けを認めたと受け取ったようだと伝えられると、やや表情を変えて口調が変わった。 「知らんがなって話ですよ。オレにそんなジャッジのこと言われてもわかんないっす。そんなやったら倒したったらよかったですね。皆さんが分かっているんじゃないですか。まあ、言いたいなら自由に言ってくれていいですけど、言ったら言っただけ株が下がりますよね。偉大なチャンピオンなのに」 、さらに「もう勝ちを(梅野に)あげて。何でもいいですよ。そういう男らしくないこと言わんとこう。(映像を)見直してしまったら逆にダウンを取られるでしょう。何でもいい。お好きにどうぞ」とまで言い放った。