ワクチン「2回接種で高い効果」 西村担当相、接種後も対策継続を
西村康稔(やすとし)経済再生担当相は17日、記者会見し、新型コロナ対策のワクチンについて「かなりの発症予防効果がある」とする一方で、「1回打ってすぐ安心だと言うことではない」とも語り、接種後も感染対策を怠らないよう呼び掛けた。
西村担当相は会見で、5月下旬以降に東京・銀座で60代、70代の人々の人流が増加したことを明らかにした。西村担当相は「分析したい」と留保をつけながらも「これはひょっとすると、ワクチンを打った人が安心して外出されているのかな、と。ワクチンは2回の接種で高い効果(が出る)、それから効果が出るまで2週間要する。しかも100%ではない」とも訴えた。 実際に、静岡県と滋賀県で1回目の接種を終えた高齢者のクラスターが発生した事例があるといい、「高齢者のみなさん、1回目打ったから安心だということではない。特に、いまは(感染力が強いとされる変異ウイルスの)デルタ株に置き換わっていくと指摘されている。是非、1回打ったから安心ではない、と言うことをご理解いただきたいと。もちろん2回打っても、マスクを外せる状況と言うのはそう簡単にはつくれない」とも述べた。