会見する小池都知事

　東京都の小池百合子知事は4日、定例会見で、新型コロナウイルスの新規感染者数の7日平均は約485人で前週と比べて約83％減少したものの、依然として高い水準で推移しており、感染力が高い変異ウイルスの流行や、人流の増加が認められる中、「リバウンド（再拡大）するときはあっという間」と危機感をにじませた。

　5月31日までとされていた国による緊急事態宣言は6月20日まで延長された。延長後初めての週末を迎えるに当たり、小池知事は百貨店や大型施設などに休業を要請したほか、都民には不要不急の外出を控えるよう訴えた。 　会見中、小池知事はカエルが描かれたフリップを取り出し、「（午後）8時にはみんなかえる」「職場からかえる」「お店からかえる」「寄り道せずかえる」「ウチで気分をかえる」と呼び掛けた。 　小池知事は「諸海外では夜8時には帰ろうって言ったら、その前に家でご飯を食べない、帰ってこないお父さんは離婚とか、それくらいのことなので。これって凄く日本的だと、日本の働き方の象徴ではないかと個人的には思っている」とも述べた。