帰還中のはやぶさ2は今 JAXA会見(全文3)帰還には非常に精密な誘導が必要
第2期のイオンエンジン運転も第1期と同じ流れか
宇宙作家クラブ:宇宙作家クラブの【ワタベ 00:39:00】と申します。これは細田さま宛てになるかと思うんですが、第2期のイオンエンジン運転も、今回の第1期のように、IES運転を行ったあとで、最終的に軌道を確認して、トリム運転というような形になるのでしょうか。 細田:おそらくそうなるはずです。 宇宙作家クラブ:ありがとうございます。 司会:では次のご質問ある方。では左の後ろから、今マイク行きましたので。
キセノン残量はΔVにするとどれぐらいか?
宇宙作家クラブ:宇宙作家クラブ、松浦です。今現在、キセノンが残量60%弱ということですが、これはだいたいΔVにするとどれぐらいになりますでしょうか。もう1つは、化学推進のほうのスラスタのほうの残量、あるいはΔVが分かればお教えいただければと思います。 細田:キセノンのほうから答えます。往路では24キロのキセノンを使って、だいたい1キロメーター・パー・セック出てますので、だいたいそれぐらいは出せるとは思っています。これも軌道等の兼ね合いですので、まず単なる数学としてはそういう数字です。IRCSのほうはちょっと調べるのに時間をいただけますか。あとでご回答します。 司会:では次の質問のある方。では、左の前から3列目の方。
次の記者説明会が4月なのはなぜか
NHK:NHKの【フルイチ 00:40:55】といいます。次の記者説明会が3月じゃなくて4月にご設定されているのは、何かタイミングがあってそうされているのでしょうか。特段意味はないのでしょうか。 久保田:特に大きなイベントがないっていうのがあれなんですけども、前回12月にあって、2月にあって、イオンエンジンが次5月を予定しておりますので、その前に「はやぶさ2」の状況と、イオンエンジンへの準備と、その詳細について4月にお話できればなということで挙げさせていただいています。 NHK:次の何か制御を加えたり、次のポイントになるのはいつごろ、どんなことが挙げられるんでしょうか。 久保田:5月にイオンエンジンの第2期に入るところが次の大きなイベントになりますので、それまでは特に、地球に向かって飛翔を続けるということで、通常の運用を続けますので、特に大きなイベントはない状態です。あと科学データについてはもう分析中ですので、その辺が成果が出たところでまた途中入れさせていただくこともあるかと思いますけども、大きなイベントとしては5月のイオンエンジンに向けてということになります。 NHK:最後にカプセル受け入れる側の訓練とか、そういったことは始まっているんでしょうか。 久保田:はい、今、準備を進めているところです。 NHK:具体的にはっていう。 久保田:はい、まだ。今オーストラリアのほうとも交渉中ですので、その辺もまた、はっきりしたところでご報告したいと思います。 NHK:分かりました。ありがとうございます。 司会:では次のご質問ある方。では前から、一番前の方。 【書き起こし】帰還中のはやぶさ2は今 JAXA会見 全文4に続く