プログラミング不要! ノーコードツールで誰でも簡単 プロ並みの企業Webサイトを作成可能に
佐藤氏は、なかでも次の4つをピックアップし、特徴や向いているサイトなどについて紹介した。 ■ Wix 2006年誕生の老舗のノーコードツール。1000以上の機能やアプリを有し、運用時の拡張性が高い。海外製ながら日本語の管理画面・サポートサービスも人気のポイント。ただし、日本語対応フォントが比較的少ないことと、多機能ゆえに使い勝手やわかりやすさで専用ツールに劣ることもある。次の2ツールが用意されている。 パーツ配置型「Wix Editor」(多機能×パーツ配置型):初心者向け。テンプレート制作が中心で、質問に応じて適したレイアウトが用意でき、AIによる自動レイアウト機能も搭載されている。複数人の同時編集ができない、タブレット用デザインができないなどの制約がある。 自由レイアウト型「Wix Studio」(多機能×自由レイアウト型):同時編集ができ、クライアントからの問い合わせ機能なども用意されており、制作会社やフリーランスなど、チームで制作するプロジェクトに向く。配置したパーツが画面サイズで拡大・縮小でき、操作性が高い(ただし慣れが必要)。JavaScriptやAPIが利用できる他、コードが書ける開発環境も用意されている。 ■ STUDIO(単機能×自由レイアウト型) 日本製のノーコードツールで、日本語フォントが豊富なのが魅力の1つ。また、Figmaからデザインをコピー&ペーストで簡単に移し替えられる「Figma to STUDIO」は、デザイナーから絶大な支持をうけている。弱点としては、単機能ゆえにECや予約などの機能がないこと、更新作業がGoogle Chromeにしか対応していないこと、機能の追加・変更が多いため操作が変わってしまい運用に困ることなどがあげられる。 ■ ペライチ((単機能+α)×パーツ配置型) 日本製ツールで、とにかく構築が簡単。その名のとおり、ランディングページなど1ページもののサイト制作に向いている。単機能ながら、プランによっては簡易予約や決済、メルマガ機能などの機能が用意されており、複数ページのサイトをつくることも可能。 とにかくスピーディに立ち上げたいという場合に向いており、スマートフォンから編集できることも運用しやすさにつながっている。一方、弱点としては、細かなデザイン調整ができないこと、変則的なレイアウトができないことなどがあげられる。 ■ Notion系(単機能×パーツ配置型) もともとはメモやタスク管理に使えるデータベースアプリであり、作成したドキュメントにURLを振り、共有することで、Webページとしても公開できる。基本的にはNotionのサブドメインとなるが、独自ドメインでの公開も可能。外部ツールと連携させることでヘッダーをつけたり、装飾を加えてWebサイトらしくできる。 たとえば、採用系の情報をNotionで作成し、それをWebサイトとして公開するなど、原稿さえ用意できればアイデア次第でコストをかけずにさまざまな活用ができる。 ■ 代表的なツールの特徴_まとめ