【山口智子さんインタビュー/後編】還暦目前にして「何ひとつ衰えを感じない」という山口智子さんの元気の素は?
『ツーリズムEXPOジャパン2024』のスペシャル・サポーターに就任した山口智子さん。世界中を旅してきた経験から、移動中や旅先での過ごし方はマスタークラス。 旅の知恵は旅先だけでなく、人生を楽しく生きる秘訣にもつながって、もうすぐ還暦を迎える今も元気でキレイ、ハッピーなこの笑顔の素になっている。
いつか、愉快なばあちゃんになりたい
旅慣れている山口智子さんの、旅行カバンの中身が知りたかった。 「旅は、本当に必要なものを選び取る訓練の場でもありますね。30年くらいかけてやっと、少しずつ旅の荷物を減らせるようになりました。昔はシャンプーやコンディショナーの大きなボトルを詰め込んで、全てに用意周到すぎてやたら荷物の多い人間でした」 今は、ヘアケアに関しては、泡立たないクリームシャンプーを、ひとつだけ。 「自分の体の自然の力を引き出す意味でも、過保護にしすぎず、引き算でケアしています。泡のシャンプーは髪の油分を落としすぎるので、泡の立たないクリーム状のものをちょっとだけ使って、洗いすぎないようにしたら、コンディショナーも必要なくなって、荷物もスッキリ。スキンケアもオールインワンタイプです」 着るものも、旅を快適に過ごすための重要アイテム。何度も飛行機で移動するうちに、重要なことに気がついた。 「オーガニックコットンやシルクなどの自然素材に包まれていると、飛行機移動や時差によるストレスからの回復力が早い気がします。肌触りが心地いいというだけでなく、目に見えない自然の力で、細胞をいつの間にか癒してくれるのでしょうね。 自分で体験してみて、その威力を実感してます。天然素材を活かした繊維の職人技も、最近はとても進化してますからね」 そして旅に必ず持って行く、元気の素がある。 「いつも昆布茶を持って行きます。なかなか温かい飲み物が飲めない場所もあるから。小さなトラベル湯沸かし器で、ホテルの部屋でお湯を沸かして昆布茶を飲むとほっとします。 パウダー状の昆布茶ではなくて、塩昆布にお湯を注ぐタイプ。最後に食べる昆布の切れ端も美味しい。昆布茶で舌も心もリセットしていれば、日本食も恋しくはなりません(笑)」 さらに必ず持っていくのが、折りたたみの大きくなるビニルバッグ。 「物を厳選したいとか言いながら、旅先での買い物も大好きです。 その土地ならではの一期一会で、今しか出会えないと思う工芸品や民族衣装などは、即決で買います。私の体は日本規格に収まらないビッグサイズなので、海外では大きなサイズを買いだめするチャンス。だから帰国時は、大きな折りたたみバッグが一つ増えます(笑)」