「500人で宣言解除」は“第4波”の恐れ 東京都医師会長が警鐘
東京都医師会の尾崎治夫会長は9日、記者会見し、都内の感染者の数がいまのペースで減少していった場合、「緊急事態宣言が3月7日までとして、そのころにはやはり100人台。場合によっては100人を割ることも不可能ではない、絵空事ではない」と語った。 【動画】「500人で宣言解除」は“第4波”の恐れ 東京都医師会が会見
感染者を抑制してワクチン接種につなげたい
さらに「是非そこまできちっと、できるだけ患者さんを減らして、医療体制に余裕が出てきて、診療所の先生、医療従事者も余裕が出てくる中でワクチン接種につなげていきたい」と述べた。 尾崎会長は、そのためにも「3月7日までは都民にまたお願いして、感染者を抑えていくという活動、行動を是非とっていただきたいと思っている」と語った。
できるだけ100人程度まで抑えることが必要
一方で、尾崎会長は「例えば(1日の新規感染者)500(人)が1つの基準になっているような話もあったが、そこで解除すると、4月にはまた1000あるいは2000という数になって、いわゆる『第4波』になってしまう可能性が非常に高い」とも指摘した。 「ここはできるだけ100人くらいまでしっかり抑えていくことが、その後の4月、5月、6月の状況を良くしていく道だ」「4月に第4波みたいなのが来た時に与える経済の打撃が大きいと思う」とも述べ、経済の再興のためにも早期の感染の収束が必要だと訴えた。