「民間病院も頑張っている」 東京都医師会長
東京都医師会の尾崎治夫会長は9日、記者会見し、「すでに新聞でもテレビでも色んな所で医療提供体制がこんなに脆弱とは思わなかったという話がある。そういう中で民間病院の役割がどうなのか、という指摘もある」としたうえで、「私も東京の実情をチェックした。かなり、民間病院で(新型コロナ患者を)みられる体制がもともとあるような所はすでに頑張ってみていることがはっきりしてきた」と述べ、民間病院も感染者の受け入れに注力していると主張した。
会見で、尾崎会長は「東京は公的な病院は地方に比べるとたくさんある。公的病院ももう少し頑張っていただけるのではないかと思っている。もちろん民間病院にもまだみられるところがあるか検討していきたい」とも語った。
尾崎会長は、65歳以上の高齢者に新規感染者が1日当たり100人以上出ている現状を指摘し「こういう方が入院されると、中等症であってもなかなか身体が不自由だったり、弱っていたりすると、コロナの(他人への)感染の恐れがなくなっても、なかなか退院できない患者さんが増えている。これも1つの病床のひっ迫の原因になっていると思う」と説明。 「ここを民間病院で、リハビリとか回復期機能を持った所に受け入れていただいて、流れを良くすることでコロナ病床を空けていくという面で、民間病院に協力いただけないかと考えている」とも語り、民間病院に更なる協力を呼び掛けていく姿勢を示した。