【JR中央線】中古マンション価格相場が安い駅ランキング2024年(東京-高尾32駅)。1位は西八王子駅で2000万円台
両隣との価格相場の開きが大きかった駅のうち、武蔵野市にある19位・吉祥寺駅をピックアップ。両隣の三鷹駅(15位・価格相場7480万円)と西荻窪駅(13位・同7280万円)に比べ、価格相場は8865万円とぐっとアップ。「SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版」では「住みたい街(駅)」3位に輝いており、人気の高さが価格相場に反映しているとも考えられる。ちなみに、「住みたい街(駅)」の18位は中野駅(価格相場ランキング16位)、22位は立川駅(同4位)、33位は三鷹駅(同15位)、38位は荻窪駅(同11位)となっており、中央線沿線から計5駅がトップ50入りを果たした。
19位・吉祥寺駅の「街の魅力(住みたい理由)」として、前出調査では「公園が充実」「有名」「利用しやすい商店街がある」「街の賑わい」「雰囲気やセンスのいい店がある」「人からうらやましがられそう」と回答した人がそれぞれ7割を超えていた。確かに、駅から歩いて7分ほどで緑豊かな「井の頭恩賜公園」に行くことができ、その隣接地には動物園や遊具広場がある「井の頭自然文化園」や、「三鷹の森ジブリ美術館」も。駅周辺には駅ビル「アトレ吉祥寺」をはじめとする大型商業施設からアーケード商店街の「吉祥寺サンロード商店街」「吉祥寺ダイヤ街」、さらに細い路地にまで多彩なショップや飲食店がひしめいている。のびのびとリフレッシュできる環境も便利な商業施設も兼ね備え、「住みたい街」として支持されるのも納得だ。
28位・千駄ヶ谷駅も価格相場が両隣の駅に比べて一気に上がるうえ、ランキング中でも断トツの高さ! その価格相場は1億6000万円で、最も安かった西八王子駅の5.7倍超、価格差は1億3200万円超という驚きの結果となっている。立地を見ると渋谷区最東端の駅で、すぐ北側に「新宿御苑」、南東側に「東京体育館」や「国立競技場」「明治神宮外苑」が広がっている。当初2020年開催予定だったオリンピックのメインスタジアム「国立競技場」の最寄駅として、2019年10月~2020年3月に新しい駅舎やホームの供用が開始された。乗り入れ路線はJR中央線・総武線(各駅停車)のみだが、新宿駅までは2駅・約4分。平日の7時台~8時台は東京方面・高尾方面ともに約2~5分間隔で運転されている。1駅隣にありJR山手線も通る代々木駅までは歩いて15分ほどで行けるほか、都営大江戸線・国立競技場駅は徒歩約5分、東京メトロ副都心線・北参道駅は徒歩約10分。都内の各方面にアクセスしやすい便利な環境だ。 千駄ケ谷駅の周辺は「新宿御苑」や「国立競技場」のほかにも津田塾大学や慶應義塾大学のキャンパス、「国立能楽堂」などの大型施設が多く、その合間に住宅があるような街並み。大型施設が多いものの新宿のように喧騒(けんそう)に包まれているというよりも、どちらかというと閑静な雰囲気が漂う。駅から5分ほど歩くと、昔ながらのお店としゃれたカフェなどが混在する商店街もあり、便利な都心でありつつ落ち着いた暮らしができそうだ。とはいえ中古マンションの物件数は多くないうえ、価格的にもだいぶ高根の花……! 今回のランキングを参考に、もっと手の届きやすい物件がありそうな駅で住まい探しをするのが賢いかもしれない。 ●調査概要 【調査対象駅】SUUMOに掲載されている中央線沿線の駅(掲載物件が20件以上ある駅に限る) 【調査対象物件】 駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数40年未満、敷地権利は所有権のみ カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満 【データ抽出期間】2024/4~2024/9 【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出 ※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
大西智与