謎多き「丹後国府」の関連施設か…京都・安国寺遺跡で新たな建物柱跡
京都府宮津市府中地区にある安国寺遺跡の発掘調査で、宮津市教委は11日、建物の柱跡が新たに2基見つかったと発表した。 官衙(かんが)があった可能性を補強する成果だとしている。
昨年の調査でL字形に配置された柱跡5基を確認。今回は北側と南側でそれぞれ西方向に1基ずつの柱跡を見つけた。
柱跡の間隔が南北方向で2・1メートル、東西方向で3メートルと古代に使われていた尺度になっていることから、市教委は、所在がわかっていない丹後国府など古代の官衙の関連施設だったとの見方を強めている。
現地説明会は14日午前10時から。近くの府中地区公民館に集合する。問い合わせは市教委社会教育課(0772・45・1642)。