喉が乾燥してつらい…喉を乾燥から守る対策方法を解説
空気が乾燥する秋、喉が乾燥してつらい経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。喉が乾燥すると痛みや咳が出やすく、睡眠にも影響を与えることがあります。体調を崩さないためにも、喉の乾燥を防ぐことが大切です。今回は、喉の乾燥を引き起こす原因や、その対策方法について薬剤師が解説します。 【画像】忙しいママが工夫している時短家事法
喉が乾燥する原因
喉の乾燥の原因はさまざまですが、主な原因として空気の乾燥と口呼吸の2つが挙げられます。 気温が低くなる秋や冬は空気が乾燥しやすい季節です。また、エアコンを使用することにより、室内の湿度が低下し喉が乾燥しやすくなります。とくに、冬は暖房の使用によってさらに空気が乾燥しやすいため、喉の乾燥が起きやすくなります。 口呼吸も、喉が乾燥する原因のひとつです。鼻呼吸の場合、取り込んだ空気は鼻水によって湿り気が与えられ、体内に入るときには空気の湿度は90%以上に高められています。しかし、口呼吸では体内に入る空気の湿度を鼻呼吸ほど高めることができないため、喉が乾燥しやすくなるのです。朝起きたときに喉の乾燥を感じるなら、就寝中に口呼吸になっている可能性があります。
喉の乾燥による影響
喉の粘膜の繊毛(せんもう)と呼ばれる短い毛は、外から侵入したウイルスや細菌を除去する役割を持っています。この繊毛の働きを活発にするには、適度な温度と湿度が必要です。しかし、喉が乾燥していると繊毛が本来の働きをすることができず、風邪やウイルスの感染を引き起こしやすくなってしまいます。 また、喉が乾燥して痛みや咳が出ていると、寝ている間に咳き込んでしまい、夜中に目を覚ますことが増え、睡眠の質の低下にもつながる可能性があります。
水分補給や加湿で喉を潤す
喉の乾燥を防ぐ基本は、こまめな水分補給です。 とくに、秋や冬など、空気の乾燥が気になる時期は、意識的に何度も水分を摂取するように心がけましょう。お茶に含まれるカテキンには、インフルエンザウイルスの感染を抑制する効果があるため、インフルエンザが気になる季節はお茶で水分補給するのもおすすめです。(※1) また、うがいは喉の潤いを保つだけでなく、細菌やウイルスの除去にもつながります。 エアコンの使用により室内が乾燥するときには、加湿器を使用して室内の湿度を適切に保ちましょう。加湿器がない場合でも、室内に濡れたタオルをかけたり、洗濯物を干したりすることで効果的に加湿できます。