「会社設立0円」「格安で設立代行」…たびたび見かける〈破格の会社設立支援〉のカラクリ【司法書士が解説】
トータルで割高になる可能性がある
「0円」や「格安」と謳うプランの多くは、初期費用を抑える代わりに、他の場面で追加費用が発生する仕組みになっています。 例えば、電子定款作成や必要書類の取得などのサービスが別途有料となることが多いです。また、プランを利用するうえで必須の税務顧問契約も、その中身は最低限のものしかなく、結果的に割高になったというお話も聞きます。 最初の提示金額だけで判断せず、トータルでの費用を確認することが大切です。
信頼できる事務所を選ぶポイント
安さだけを基準にすると、結果的にトラブルに発展するリスクがあります。次のポイントを押さえた事務所選びが重要です。 〈事務所選びのチェックリスト〉 1.費用の内訳が明確か: 基本料金に何が含まれ、追加費用がどの程度かかるのかを事前に確認しましょう。 2.設立後のサポートが充実しているか: 設立後も継続して対応してくれる事務所を選びましょう。 3.口コミや評判はどうか: 実際に利用した人のレビューを参考にするとよいでしょう。
「安さ」だけで選ぶのは危険
「会社設立0円!」や「格安代行!」という広告は一見魅力的ですが、その裏に隠れた条件やリスクを見落とすと、結果的に多大なコストやトラブルを抱える可能性があります。 そもそも、登録免許税という法定費用がかかる以上、「0円」で会社設立ができるわけがありません。誤解を避けるためにも、全体の費用やサービス内容を慎重に確認し、設立後も安心して相談できる信頼できる事務所を選びましょう。 会社設立は、ビジネスの基盤を築く大切なステップです。費用の安さだけにとらわれず、提供されるサポート内容や事務所の信頼性を重視することで、将来にわたって安定したビジネスの基盤を築くことができるでしょう。 加陽 麻里布 司法書士法人永田町事務所 代表司法書士
加陽 麻里布