「ヤバい…これはヤバすぎる…」大損害の危機!? “億単位”の研究を任されたワーママに起きたトラブルの顛末
冴えないサラリーマン研究員をしている私は勤続20年でやっとチャンス到来。所属企業から億単位の研究費を頂くことになりました。多大な予算をもらったことは、関係者はみーんな知っています。私もプレッシャーに押しつぶされそうになりますが、大丈夫!何とかなる!と平静を装っていました。そんなある日…どうやっても、実験シミュレーションが上手く行かないのです。嘘だ!もらった予算で発注もかけちゃったよ。 【前回はこちら】「ある日、常務から呼び出され…」ほぼ平社員が任されたのは、億単位のプロジェクト!? 奮闘した先に待ち受けていた“意外な結末” どうする?! どうすんだーー!!! 試験をしていると、突然、プログラムが、正常な動きをしなくなりました。 『突然』というのはちょっと説明が足りなさすぎる。例え話をさせて下さい。 プログラムは好きな数式が組めます。『10』という答えを出したい時、【1+1+・・+1】要するに『1』を10回足すことも可能ですし、【2×5】でも、【1×10】でも答えは『10』になります。今まで、ずーっと『1』を10回足し続けていたコードで演算させていました。 うーん。ちょっと不細工だな~と気になっていたのです。今回、【1×10】に変更してみたのです。 とはいえ、メインプログラムとは関係のない場所。なのに、動きが止まってしまった。完全に。これくらいで正常な動きをしない…なんてことはありえない。はず。
億単位の予算を頂いている技術
ハッキリ言って、この技術のスタート直後は、「そんな技術できるハズない。」と言われましたし、「特許を出願しても意味がないのでするな。」と役職の高い方々からもお言葉を頂き、散々でした。 そんな中、やっとのことで実装に漕ぎつけた技術。成功させたい。それなのに… あれ?おかしいな。 演算したデータが、期待していた結果にならない。なんなら、全然上手く行っていない。 ん?なんでだろ。 今まで上手くいっていたデータをよっこらしょ!と出してきて、このコードで演算させても、なんかおかしい。ん?やっぱり、軽くいじった所がダメだったかな? ん?ん? でも、さっきの修正したおかげで、今まであった、ちょっとしたプログラムの矛盾点?変な式?がなくなったハズなんだけど。理論上は。 矛盾点がなくなると、結果が出なくなるなんて。 待てよ。ということは、