「宣言」9都道府県に拡大 菅首相が会見(全文3完)国民と訪日五輪関係者は違う動線で行動
感染リスクと医療負荷を評価するつもりはあるのか
江川:いや、だって答えていただいてないので、感染リスクと医療の負荷についての評価をしてほしいというような尾身先生からのあのお言葉について、これを実行するおつもりはあるのかということを伺いました。 菅:この行動指針を決める際に、専門家の方からも2人、メンバーになっていただいて、相談しながら決めさせていただきます。 尾身:今のご質問はなぜ医療への負荷の評価をしなくちゃいけないかということですけど、実は今、なぜこれだけ多くの人が、オリンピックに関係なしに不安に思っているかというと、感染者が500いった、600いったということよりも、今やはり医療の負荷というものが、つまり、一般医療に支障がきて、救急外来も断らなくちゃいけない、必要な手術も断らなくちゃ、しかも命に非常に直結するようなところまでという状況になっている。 で、さらに医療の逼迫というのが重要なのは、これからまさにワクチン接種というところに医療の人がまた。それから、さらに、これ、いろんな人が、オリンピックであろうが、なんだろうが多くの人が来れば、コロナにかかるか、かからないにかかわらず、多くの人が来ると、一定程度必ず何かの具合の悪いことになるというようなこともあるわけですよね。 そういう中で、私が申し上げた理由は、いずれ私は関係者の方はなんらかの判断を遅かれ早かれされると思うんですけど、それは開催、仮にする、仮にするとすれば、前の日にやるわけではないですよね。当然X週間、Xデー、Xマンスを、時間的余裕を持ってやるわけで、で、そのときの医療への負荷というものは、そのとき分かりますよね。で、もう医療が本当に、かなり良い状況、中くらいの状況、いろいろ分け方はあると思いますけど、そのことの状況に応じて、仮にオリンピックをやるんであれば、そのX週間後にどのぐらいの負荷が。で、非常に状況が悪ければさらなる負荷っていうことになりますよね。そのことをある程度評価するのは、これはオリンピックを開催する人たちの、私は責任だと思います。ということで申し上げたということだと。 司会:それでは、大変恐縮でございますけれども、あと1問とさせていただきます。国際メディアの方、奥のパンオリエントニュースのアズハリさん、どうぞ。これで最後の質問となります。