東京の感染拡大 目立つ「会食」感染経路に見られる変化
(7)重症患者数
ここでの重症患者とは、人工呼吸器(人工肺装置「ECMO=エクモ」含む)による管理が必要な患者のことで、今週は14人から22人に増えた。重症化リスクの高い中高年層を中心に増加し続けている。 猪口氏は「重症患者の増加は、コロナ患者の医療だけではなく、それ以外の疾患の重症患者に必要な集中医療の提供体制を圧迫する。新規陽性者の増加からしばらく遅れて生じるので、重症患者の増加の始まりは急速な感染拡大の予兆と捉えるべき」と警告した。 とはいえ、現時点での重症患者数は、確保目標である病床数100の範囲内に収まっている状態であることから、医療提供体制の総合判断としては、上から2番目の警戒度である「体制強化が必要であると思われる」にとどめたとした。ただ「これが一気に増えて、レベル1(100床)を超えてくると危険な状態」とも付け加えた。