なんと1564万円…ブガッティはキッズカーでも桁違い! 有名な「踊る象」のラジエターキャップは58万円…世界的コレクターのお宝を紹介
ブガッティ・ブランドへの深い理解を証明するアイテムばかりだった
オークションの目玉のひとつは、85/8インチ×45/8インチ×14 1/4インチのブロンズ彫刻「Petite Panthère Assise」である。1912年頃に考案され、A.A.エブラール鋳造所によって鋳造されたこの精巧な作品には、サイン、シリアルナンバー、鋳造所の刻印があり、15万ドルから25万ドルで落札されると見積もられ、実際は、19万1000ドル(約2922万円)でハンマーが叩かれた。 もちろん、エットーレ・ブガッティ自身もこのオークションの中核を成しており、1927年製の「タイプ52」、ブガッティ「ベイビーカー」もそのひとつである。 エットーレ・ブガッティが息子のためにブガッティ「タイプ35 グランプリカー」のレプリカとしてデザインしたこのクルマは、12ボルトの電気モーターを搭載し、ブガッティの真髄であるブルーのカラーリングとリッチなレッドのレザーインテリアで仕上げられている。こちらは、10万ドル~12万5000ドルのエスティメート(推定落札価格)が掲げられていたが、10万2100ドル(約1564万円)で落札された。 エットーレ・ブガッティがかつて所有していたトランクは、籐のフレームに含浸キャンバスを貼り、角を補強したレザーで作られている。象徴的な「EB」のイニシャルが刻印され、レザーの蓋のトリムにはブガッティのロゴが見える。3000ドル~5000ドルの推定落札価格が掲げられたが、実際は1万9200ドル(約293万円)で落札された。 ピーター・マリンのコレクションは、自動車界にとどまらず、ブガッティ・ブランドへの深い理解を証明するにふさわしいものだ。このコレクションは、1909年から今日に至るまで、ブガッティ家の豊かなストーリーと、ブランド全体に注ぎ込まれた抗いがたいセンスを反映している。ボナムズのユニークなオークションの作品は、ブガッティの不朽の遺産へのオマージュであり、芸術家一家としての才能を持つ家族の力が、エットーレ・ブガッティとジャン・ブガッティの作るクルマに大きな影響を与えたことを明らかにしている。 AMWノミカタ ボナムズのオークションサイトを見ると、今回プレスリリースで紹介された以外にもかなりたくさんの作品が出品されていることがわかった。 カルロの家具、レンブラントの彫刻に加え、エットーレの次女であるリディアの彫刻や絵画も出品されている。これを見ると本当にブガッティ一族が芸術一家であったことが分かるとともに、これをコレクションしたピーター・マリン氏がブガッティのすべてを愛していたのかが分かる。 これらの作品はピーター・マリン氏の情熱と一緒に、次のオーナーに受け継がれていった。
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