なんと1564万円…ブガッティはキッズカーでも桁違い! 有名な「踊る象」のラジエターキャップは58万円…世界的コレクターのお宝を紹介
世界中の一流美術館で賞賛された作品
カルロ・ブガッティ(1856年~1940年)の傑作は、ピーターの情熱だけでなく、優れたデザイナーたちの想像力を刺激した。制作から1世紀以上経った今日でも、カルロの家具はマーティン・ローレンス・ブラードをはじめとする現代のインテリアデザイナーたちに影響を与え続けている。 ボナムズ・オークションで出品された作品は、カルロの比類なきスタイルの最大の特徴である、複雑に細工された椅子、机、テーブル、陳列棚が、木、絹、ベラム、銅といったカルロのトレードマークである素材と融合している。 どのアイテムもカルロ・ブガッティの卓越した芸術性を体現しており、シカゴ美術館やパリのオルセー美術館など、世界中の一流美術館で賞賛されている。 とくにカルロ・ブガッティの鏡張りのホールツリー(1888年頃)は、彼の包み込むような作品の代表例である。ウォールナット、エボニー加工された木材、コルク、骨、鎚目銅、象眼されたピューター、鏡面ガラスで作られたこの驚くべきホールツリーは、2万ドルから3万ドルで落札されると見積もられており、実際は3万5000ドル(約536万円)で落札された。現代のブガッティが独特の素材と複雑なデザインを融合させた先駆者であるように、このエレガントな家具もまたそうである。 この家具シリーズを補完するのが、20世紀初頭の最も重要な彫刻家のひとりであり、エットーレ・ブガッティの弟でもあるレンブラント・ブガッティ(1884年~1916年)による壮麗な彫刻作品である。動物をこよなく愛したレンブラントは、おもに野生動物からインスピレーションを得た。その結果、彼は「踊る象」のようなエキゾチックな動物を描いたダイナミックなブロンズ彫刻で有名になった。彼の最初の作品のひとつであるこのモチーフは、ブガッティ「タイプ41」のラジエターキャップとなり、「ロワイヤル」と呼ばれた。豊かな出自と卓越した品質を備えた彼の彫刻は、コレクターの垂涎の的となっている。
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