“最強の大王”がこの世を去って5年 「あなたが好きなキングカメハメハ産駒は?」
今年でキングカメハメハがこの世を去って5年。天皇賞(秋)前日となる今月26日の東京競馬では顕彰馬選定記念キングカメハメハメモリアルが行われる。04年の変則二冠達成に、種牡馬としてもカテゴリーを問わず様々な産駒を送り出し、中央、地方、海外合わせて100頭以上の重賞ウイナーが誕生した。netkeiba公式X(旧Twitter)では、「あなたが好きなキングカメハメハ産駒は?」とのテーマでコメントを募集。“最強の大王”の血を引く、名馬の数々に熱い思いが寄せられた。 もっともコメントが多かったのは、15年に春二冠を達成したドゥラメンテ。中でも皐月賞のレースぶりが圧巻だったいう意見が多く、「能力を全て出し切れれば、一番強いのはこの仔なのかもしれない。きっと多くの人がそう思っていましたが、想像を遥かに超えていましたね」や「皐月賞でとりこになり、本当に三冠を期待していたから、あの怪我のニュースは泣いた…。今でもドゥラメンテは特別な一頭です」といった投稿があった。4角で大きく膨れるアクシデントがありながら、1馬身半差の完勝。実況アナウンサーに「これほどまでに強いのか、ドゥラメンテ!」といわしめた走りは、多くのファンの心をつかんだようだ。 その後骨折判明により、秋シーズンは全休で三冠ならず。4歳春に復帰したものの、宝塚記念のレース後に競走能力喪失となり引退。種牡馬としては三冠牝馬リバティアイランドや、阪神三冠のタイトルホルダーなどを送り出したが、わずか5世代を残して21年にこの世を去った。「わたしはキタサンブラック推しなのでドゥラメンテが憎たらしくて。それだけすごい馬でした。種牡馬としても超一流、早逝が惜しまれます」など、ポテンシャルを評価する声も数多くあった。 国内外の短距離GIを6勝したロードカナロアにも多数の投稿が集まった。「香港競馬界が絶対的自信を持っている舞台で、5馬身ちぎり捨てて絶望させたのは忘れられない」や「香港スプリント連覇は、今後一生語り継がれる偉業」と、現役時代の輝かしい成績を称える声。種牡馬としても初年度からアーモンドアイを送り出すなど大活躍で、「大王の闘魂を受け継いだ、世界の短距離王にして、種牡馬の王道をも突き進む」とのコメントも寄せられた。 ダートではGI/JpnI・10勝の金字塔を打ち立てたホッコータルマエに「ダート界を盛り上げてくれた。ダート界の楽しさを教えてくれた仔」や「ダートの帝王として長いこと走った幸騎手の相棒」などの声があった。また、ブチコやハヤヤッコ、シロニイといった白毛のアイドルホースたちが好きというファンも。 ほかには、ルーラーシップに「最後は出遅れ→出遅れ→飛び上がり超出遅れで引退しちゃったけど、ポテンシャルだけなら本当に凄いもの持ってたし、好きな馬だったな」。桜の女王レッツゴードンキに「7歳までずっとコンスタントに走ってたし、なによりカワイイ桜花賞馬です」などの投稿。芝やダート、短距離から中長距離馬まで、多彩な声があふれていた。 【写真】キングカメハメハこれまでの軌跡