読者から厚い支持を得る「LDK the Beauty」が行う、「LAB.360」での“検証”とは
1995年に創業した「株式会社晋遊舎」。さまざまな雑誌・書籍を刊行しているが、広告を入れずにテストした商品情報を載せている雑誌は、特に人気が高い。 主力である『家電批評』『MONOQLO(モノクロ)』『LDK(エルディーケー)』『LDK the Beauty(エルディーケー ザ ビューティー)』を、読んだことがある人も多いのではないだろうか。 同社では、社内に検証施設「LAB.360(ラボドットサンロクマル/以下、ラボ)」も備えている。ここでは、家電や洗剤、コスメなど、あらゆる商品の検証が行われているそうだ。 今回は『LDK the Beauty』に焦点を当て、企画や検証でのこだわり、ラボの設備などについてお話を伺った。
忖度しない検証で、読者の信頼を得る
ーテスト結果を載せる雑誌は、いつ発刊し始めたのでしょうか。 松下: テストする雑誌がスタートしたのは、2007年です。現在は『家電批評』『MONOQLO』に分かれていますが、もともとは一つの雑誌でした。 “徹底的なリサーチ・検証を通して、忖度なしで本当にいいものを読者に伝える”というスタイルは、この雑誌が発刊したときに始まりました。 井上: 今回注目してくださった『LDK the Beauty』は、主婦層に向けた生活にまつわる情報を掲載している『LDK』という雑誌から誕生したものです。 美容はもともと『LDK』の中で特集として取り上げていたのですが、反響がとてもよくて。2017年に『LDK the Beauty』として独立させたときは隔月発行でスタートしましたが、2018年に月刊誌になりました。 ーWebサイト「360LiFE(サンロクマルライフ)」やInstagramでも、情報を発信されていますね。雑誌との違いはありますか? 井上: 基本的には雑誌が先に出ていて、それをWebのほうで記事化する流れになっています。ただ、雑誌を買ってくださる層は限られてしまうので、最近は自社のWebサイト「360LiFE」やInstagramのコンテンツにも力を入れています。 『360LiFE』やInstagramだけで読めるオリジナル記事の配信や、誌面を掘り下げたインスタライブなど、新たな取り組みも増やしているところです。